いちいち返事しなくていいよ。
スマートスピーカーに住む、デジタルアシスタント=人工知能のみなさんは、ユーザーの言葉に反応します。Siriも、Alexaも、OK Googleさんも、「音楽かけて」とか「今日の天気予報は?」など、ユーザーに話しかけられたことに対して返事をし、アクションを起こしてくれます。が、どうやら、この返事は不要と考える人もいるようですね。今回、Amazonが返事なしでアクションを実行する「ブリーフモード」と呼ばれる新機能をテストしていることがわかりました。
ブリーフモードとは、簡単なタスクには返事をせず、シンプルな効果音のみでアクションを起こすというもの。従来の「Alexa、電気けして」→「OK、電気を消します」→カチッ、ではなく、「Alexa、電気けして」→ポロロン(リアクション音)→カチッという流れへ。つまり、細かいことでいちいちAIが喋んなくていいよということ。
Amazon Echoユーザーの一部は、このブリーフモードをすでに体験中。Redditには、この機能を体験したというユーザーが出現、数時間だけブリーフモードのオン・オフが表示され、その後消えたという声が寄せられました。また、ネタ元のTechCrunchの記者もブリーフモードを体験しており、YouTubeにその様子をポストしています。機能利用1発目は、Alexaみずからが解説したのち、オンにするか聞かれたとのこと。
米GizmodoがAmazon担当者に取材したところ、ブリーフモード機能は近々、全ユーザーに公開される予定だそうです。
言われたことには返事を!という人間とは違い、人工知能は黙って仕事してなってこと? いや、これはより人間らしいとも言えますね。ちょっとしたことで、いちいち繰り返し確認するような返事をする人がいたら、そりゃうっとおしい。ただ、より人間らしくならば「はーい」くらいは言ってほしいものですが、無言でOKというのはデジタルアシスタントだからかな。
Image: amedley/Shutterstock.com
Source: Techcrunch
Sidney Fussell - Gizmodo US[原文]
(そうこ)