年内に航空法改正か。ドローン、目視外でも飛ばせるようになる見込み

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  • author 武者良太
年内に航空法改正か。ドローン、目視外でも飛ばせるようになる見込み
Image: Es sarawuth/Shutterstock.com

空に新たな輸送路を作るという施策。

ドローンを飛ばすには、さまざまなルールを守る必要があります。そのひとつが監視の徹底。操縦者は、自分のドローンの位置を常に目で確認できる状況を保つ必要があるんです。山陰とかに隠れちゃう場所に飛ばすことはできませんでした。原則的に。

で、今回、このルールが緩和されるみたいなんです。

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Image: 国土交通省

具体的には、以下のようになります。

飛行路は上空150m未満かつ、他者が入る可能性の少ない山林、海、河川、湖沼、農用地やゴルフ場など。ただしやむを得ない場合に限り、道路、線路を横切るルート設定は可能(諸条件あり)。また離着陸時は人口集中地区外の建物上空も設定できる。

・緊急時は他者や建造物を傷つけないように着陸できる場所を決めておく。

・以上の条件でも適切に操縦が可能という、十分な飛行実績が必要。

ハードウェア側としても、どこを、どう飛ばしているのかを手元のモニターで確認できるカメラが必要であり、視認性を高める灯火も装備しなければなりません。

この新ルールのねらいは、離島や限界集落など山間地帯への物流対策。物流拠点から船やトラックで荷物を運ばなくても、ドローンで飛ばしてお届けできる環境作りの第一歩となります。実証実験の成果から、GOサインが出たんでしょうね。もしかしたら救助対策も視野に入っているのかも。

地方をドライブ&ツーリングしていると、荒れた道が増えてきたように感じます。本来なら補修工事をしなければならない場所も多々見かけてきました。しかし自治体にその予算がないのか放ったらかしだったりして。そのうち通行止めもやむなしになりそう。

少子高齢化が進み、労働人口が減っていく現実もあります。極力安全に飛ばせるルートを確保できるなら、空に道を作ろうとする政府の意向は至極納得ができるものですよね。

将来的には航空機の運行管理システムが発展し、ドローンなどにも搭載される可能性があります。その時代が来たら、自動回避機能の性能はグッと高まるでしょうけど、現状はまだまだ。とはいえ増え続けていくドローンの需要に手をこまねいているわけにもいかない。だからこその施策なのでしょうね。


Image: Shutterstock.com, 国土交通省
Source: 国土交通省

(武者良太)

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