Huaweiの新スマホ「P20 Pro/P20」ハンズオン:スマホのカメラ性能競争に火をつける1台
Photo: Sam Rutherford

Huaweiの新スマホ「P20 Pro/P20」ハンズオン:スマホのカメラ性能競争に火をつける1台

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トリプルカメラの威力やいかに!?

これまでも流出情報などでちょこちょこ噂になっていた、3つのカメラを背面に搭載したHuaweiの新型スマートフォン「P20 Pro」。まさかの広角から望遠まで全対応か〜なんて個人的に予想していましたが、Huaweiはさらにその上を飛び越えていきました。そんなP20 ProとP20を米GizmodoのSam Rutherford記者がハンズオンしています。


私の友達にはスマートフォンのデュアルカメラの無用さをちょくちょくからかう友達がいます。まぁ、デュアルカメラってどれだけ役に立っているの?と疑問に思うこともありますよね。しかし中国の巨大スマートフォン企業は、トリプルカメラを搭載した新型スマートフォン「P20 Pro」を発表することで、スマートフォンカメラに新たな競争をもたらしたのです。

なお、今回はP20 Pro以外にもスタンダードモデルの「P20」も発表されています。どちらも、ありとあらゆるスマートフォンの主要技術をゴージャスな機能に詰め込んだようなフル装備な仕上がりです。

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Photo: Sam Rutherford

近年発表されている各メーカーのフラッグシップスマートフォンと同じく、ガラスでサンドイッチされた本体に極薄ベゼルを採用し、指紋認証センサーや「ノッチ」付きのディスプレイにAI関連機能を搭載、そしてイヤホンジャックを捨て去ったP20。またP20 Proの背面にはトリプルカメラが鎮座しています。さらにP20 Proの背面は2色の組み合わせにより見る角度で色が変化するという、かなり凝ったデザインが採用されています。

P20で唯一抜け落ちているイマドキな機能といえば、「iPhone X」のような3D顔認証機能でしょうか。その代わりに2Dによる顔認証機能が搭載され、一応高速に動作してくれます。

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Photo: Sam Rutherford
左からフラッシュと色温度センサー、2000万画素のモノクロカメラ、4000万画素のカラーカメラ、そして800万画素の3倍望遠カメラ。

そして最も革新的なのが、このP20 Proの背面のトリプルカメラシステムです。800万画素の3倍望遠カメラと2000万画素のモノクロカメラ、4000万画素のカラーカメラが組み合わされているんですね。さらにそのセンサーサイズもiPhone Xのメインカメラの2倍以上、「Galaxy S9」よりも170%大きいというのだから、とんでもないスペックです。

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Photo: Sam Rutherford

レーザーによるオートフォーカスは範囲が30フィート(約9m)と従来機の3倍にまで延長され、新型の色温度センサーはホワイトバランスの適正化に役立ちます。Galaxy S9と同等の960fpsでのスローモーション撮影も可能で、AppleやSamsungより優れた光学3倍ズームが利用できます。

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Photo: Sam Rutherford
P20では5倍のハイブリッドズームも利用可能。

しかしこれらのスペックよりも、Huaweiが強調していたのはAI(人工知能)による手ブレ防止機能です。これにより手ブレ警告やモージョン・ブラーなしに最大4秒までの長時間露光(撮影)が可能です。つまり高級な一眼カメラと三脚なしに夜間撮影が楽しめる…はずなのですが、現場での短いハンズオンではその威力を試すことはできず。こちらはレビューでの評価を待ちましょう。

またスタンダードモデルのP20のカメラは2000万画素センサーを搭載。センサーの画素サイズは1.55マイクロピクセルと、Galaxy S9の1.4マイクロピクセルよりも22%大きくなっており、暗所での撮影性能に期待できるはずです。

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Photo: Sam Rutherford
ノッチの有り無しは、アナタ次第。

P20とP20 Proの面白い機能として、ディスプレイ上部のノッチを黒い帯で隠すことができます。もちろん色をあわせているだけで、そこにノッチがあることに変わりはないのですが…。

さらに本体上部にはIR(赤外線)の発信機が搭載されており、テレビの操作が可能です。今時のスマートフォンとしては珍しいですね。プロセッサは自社開発の「Kirin 970」、4GBか6GBのRAM、128GBのストレージを搭載しています。

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Photo: Sam Rutherford
ちょっとめずらしいIR発信機を搭載。

少し私が疑問に思ったのは、前面の指紋認証センサーです。ノッチを搭載したスマートフォンで画面サイズを大きくするには指紋認証センサーを背面に持っていくのが普通だと思うのですが…。しかしHuaweiのプロダクト・マーケティング部門上級ディレクタースティーブ・ライ(Steve Lai)氏は「これがPシリーズらしさなんだよ」と、私に教えてくれました。

なおP20とP20 Proのわかりやすい違いとして、前者は5.8インチの液晶ディスプレイと3,400mAhのバッテリーを搭載しているのに対し、後者は6.1インチの有機ELディスプレイと4,000mAhのバッテリーを搭載しています。

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Photo: Sam Rutherford

このように魅力的なP20ですが、なんとアメリカでの販売計画は発表されていません。また日本での販売価格も発表されておらず、パリのイベント会場ではユーロでの価格が案内されたそうです。でもこれだけ魅力的なスマートフォン、きっと日本にも導入されます…よね?


Photo: Sam Rutherford

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文
(塚本直樹)

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