Insta360 ONEの大型アップデートは本当に「ジンバルキラー」だったのか?
Photo: 山本勇磨

Insta360 ONEの大型アップデートは本当に「ジンバルキラー」だったのか?

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飛び道具から、便利なビデオカメラへ。

3月21日、Insta360 ONEに大型アップデートが配信され、高性能な手ブレ補正機能が追加されました。Insta360 ONEはバレットタイム撮影ができる360°カメラだけあって、もともとハード側でも手ブレ補正に強いカメラでしたが、今回はソフトウェアでその手ブレ補正を強化するというわけです。

具体的にはInsta360が公開しているこちらの作例を見ていただきたいのですが、これ、すごく魅力的なアップデートなんです。

Video: Insta360/YouTube

360°カメラというと飛び道具的な印象もありますけど、最近はとりあえず録画ボタンを押して、後から自由に平面動画を切り出せるビデオカメラとしても良く使われています。そもそもInsta360はそういうポストプロダクションのアプローチで360°カメラを作ってきたメーカーですし、ONEにハイレベルな手ブレ補正を加えることで、マニアックだった360°カメラから、アクションカメラ的に使えるビデオカメラの方向に進んでいます。

で、まさにInsta360から届いた英語のプレスリリースにも「Gimbal Killer(ジンバルキラー)」と一文目に書かれていて、目指すは打倒スマホジンバル。Insta360すごく強気です。

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Photo: 山本勇磨
左:Insta360 ONE/右:Osmo Mobile+iPhone X

今回は手ブレ補正の性能を試すべく、Insta360 ONEを外に持ち出して撮影してきました。片手にONE、そして本当にジンバルキラーなのか試すために、もう片手に定番のスマホジンバル「DJI Osmo Mobile」+iPhone Xも用意しました。後から気づいたんですけど、Insta360(Shenzhen Arashi Vision)もDJIもどちらも中国のシリコンバレー、深センの企業ですね。

Video: ギズモード・ジャパン

こちらが撮影した動画。すごくないですか? 補正なしとありの元素材はまったく同じ映像です。とくに0:38以降の走りながら撮ったカットでは、Osmoよりも縦ブレが良く補正できています。広角なので、そもそも手ブレはあまり気にならないのもありますが、これならアクションカメラとしても十二分に使えるでしょう。

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Image: Insta360 ONE with FlowState

手ブレ補正のオン/オフは、Insta360 ONEアプリから、撮影したファイルを開いて右上のアイコン。ちなみにこの手ぶれ補正、正式名称は「FlowState スタビライゼーション」といいます。

気になる画質

しかし、補正力が高いとはいえ、360°カメラにつきものなのが画質。Insta360 ONEは4K解像度(3,840×1,920)で動画撮影ができますが、そこから平面動画にクロップするので画質は荒くなってしまうのです。

今回のアップデートは素晴らしいものですが、360カメラ本来の画質がまだスマホ+ジンバルのクオリティに敵いません。ですが、360°カメラの広角の画と、自由に平面動画を切り出せる特性が活きるシーンなら、他のアクションカメラやスマホジンバルよりもオススメできます。

たとえば、スケボーやバイク、ドローンのマウント、あとGoPro女子ってのが去年すこし話題になりましたけど、ライブログ的に使うGoProもONEに置き換えてもよいでしょう。ONEは防水ではないので、水モノは別途ハウジングが必要ですけどね。とにかく、画質をトレードオフできるかできないかで、ONEの使いどころは決まります。もう手ブレのことは気にしなくて良いほど、高いレベルまで来ているんですから。


Photo: 山本勇磨
Image: Insta360 ONE with FlowState
Source: YouTube

(山本勇磨)

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