SSDより速い! Intelの新ドライブ「Optane 800P」をレビュー

SSDより速い! Intelの新ドライブ「Optane 800P」をレビュー

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お値段だけがネック?

すでに十分に高速なPCを使っているとしましょう。Intel最新の6コア構成となるCore i7プロセッサーに、Nvidia 1080のグラフィックスカード、そして大容量RAMを搭載したマシンです。でも、Intelの新しいスティック型ストレージ「Optane 800P」を挿せば、ググッと世界が変わるんですよね!

Optane 800Pは、いま買える最速のストレージとなることでしょう。でも、とにかく高いのが悩みの種です。なんといっても、SSDの3.5倍は高くなってしまいますから。ただし、いつの時代も、最先端のテクノロジーを満喫しようと思えば、お金がかかるのは仕方ないことかもしれませんけど…。

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これまでストレージというと、あまり選択肢はありませんでした。伝統的な磁気ディスクと磁気ヘッドからなるHDDか、NAND型ストレージかです。後者はフラッシュドライブという呼称のほうが知られており、スマートフォンやUSBドライブ、そして最近ではラップトップなどでも採用モデルが増えてきました。でも、NANDドライブは速いですが、Optane 800Pは、もっともっと高速なんです~。

Optaneというネーミングに、聞き覚えがある人は、この名前のメモリが昨年リリースされたことを思い出すかもしれません。どちらも新たな「3D XPoint」アーキテクチャを採用していますが、OptaneメモリはあくまでもHDDなどのストレージと組み合わせて使うメモリ。挿すだけでHDDのスピードを最大2倍に向上させられるという製品です。一方、外観こそ似通っているものの、Optane 800Pは、れっきとしたストレージで、これさえあれば、ほかのHDDなどのストレージは不要ですよ。マザーボードのM2スロットに挿すと、高速ストレージを体感できるようになっています。残念ながら、SATAポートには挿せませんけど。

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速い、速いって、どれくらい実際は高速なのでしょう? これまで「Sandisk x400」のSSDを使ってきましたけど、特にスピードに不満を感じたことはありませんでした。いまでは、Sandisk x400は、ごく平均的なパフォーマンスのSSDとされているようです。いま自分のPCに、どんなSSDが装備されているのか、ほとんどの人はモデル名まで知らないでしょうけど、ここ最近のモデルであれば、Sandisk x400レベルのものが使われていると仮定してよいでしょう。

ほぼ同じスペックのPCで、ストレージのみ、Sandisk x400またはOptane 800Pに換装されたモデル同士で、各種ベンチマークテストを実施してみました。こうやってストレージを交換するだけで、PCのパフォーマンスが手軽に向上するので、もっともベーシックなアップグレード手法とも呼べるかもしれません。データの読み書きスピードが向上すれば、各種プロセスの高速化につながりますからね…。

とはいえ、ストレージをアップグレードすれば、あらゆるプロセスが高速化されるという単純なものでもありません。もっとほかの要素が関係していることもあります。今回のベンチマーク比較では、Sandisk x400を装備したモデルでも、Optane 800Pを装備したモデルでも、Chromeブラウザの立ち上げに要する時間に、違いは1秒もなかったですね。4K動画やPhotoshopの立ち上げにも、やはり差は1秒もつきませんでした。アクションシューティングゲーム『Overwatch』を立ち上げて読み込むときの時間差では、若干ながらSandisk x400のほうが速いなんて結果になっていましたよ。

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でも、大きな違いが出たものとしましては、アクションRPG『Mass Effect: Andromeda』の立ち上げにおいて、Optane 800Pのほうが、Sandisk x400より3.52秒も速くなりました。その後のレベルの読み込みでは、これまた5秒以上の差がついています。実は、Mass Effectは、ゲームとして、はるかにOverwatchよりも大きく複雑なファイルを扱っています。つまり、より重くて複雑なタスクほど、Optane 800Pの威力が十分に発揮されるという現実が明らかになってきたのではないでしょうか!

たとえば、重たいプログラムの代表例ともいえる、Adobe Premiereの立ち上げにおいては、Optane 800Pのスピードが、Sandisk x400の倍近く向上しています。Windows 10の起動時間も、Optane 800Pモデルが10.81秒しかかからなかったのに対して、Sandisk x400モデルは17.89秒かかっていましたね。

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ハードなタスクほど、Optane 800Pが冴える典型的な例として、Photoshopで22個のRAW画像をJPEGファイルに変換する作業を実施してみました。すると、Optane 800Pモデルは、Sandisk x400モデルよりも6.34秒早くタスクを終えています。こういう作業って、何百というファイルを扱うことも少なくありませんから、日々の仕事では、その差を体感できるシーンって、わりと多いのではないでしょうか。6.3GBのファイルをコピーするタスクにおいても、Optane 800Pのスピードが3倍以上も高速化され、グンと差が開きましたよ。

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ストレージをOptane 800Pに交換するだけで、こんなにも作業時間を短縮できるとは、非常に魅力的なアップグレードに感じられます。ただし、1つだけ忘れてはならないのが、とにかく高いということ! まるでNANDストレージが、10年前は手が届かなかったころのような値段になっていますね。現在、Optane 800Pには、2つのモデルが用意されており、58GBモデルは130ドル、118GBモデルになると200ドルとなってしまいます。つまり、118GBモデルで考えると、1GBあたりの値段は1.69ドルとなっており、業界最速レベルのSamsung製960 EVOのNANDストレージでも、1GBあたり0.48ドルとなっていることからして、非常に割高なのは否めませんね。

この価格差を考えるならば、やはり通常はSSDで十分と我慢するのに越したことはありません。しかしながら、Intelは、すでに主要なラップトップメーカーと提携を進めつつあり、年内にもOptane 800Pを標準装備するモデルが、各社から出そろうことになりそうです。ただし、もう少し値段が下がるまでは、一般的なユーザーにとって、夢のような高速ストレージと評さざるを得ないのかもしれませんけどね~。

Alex Cranz - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

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