この子のこと、忘れないでください。
Apple(アップル)による今回のイベントで、MacBook Airがそろそろバージョンアップするかな? なんて噂もありましたけど、ある意味噂になるだけマシだということに気がつきました。皆さんが愛してくれている(と信じている)iPad miniは、今回もアップデートされなかったのです。Whyyyyyyy!!!
僕、iPad miniシリーズを本当に愛していて、iPad mini 4に関してはルンルン気分でレビューまで書いていたんですけど、それが2015年9月だったということが衝撃的すぎる。あれから3年が経とうとしているのに、この端末にはとんと浮いた話がありません。
その結果、今日発表された新しい9.7インチiPadは「A10 Fusion」になって、Apple Pencilにも対応しました。それでいて、お値段は据え置きの3万7800円(32GBモデル)から。いっぽうでiPad mini 4のSoCはいまだにA8。ストレージは128GBモデルしか選べず、価格は4万5800円。Apple Pencilにも対応していません。
同容量で比べると、9.7インチiPadは128GBモデルで4万8800円(税別)と、iPad mini 4のほうが3,000円ほど安いんですけど、それでもプロセッサのパワーの差は歴然です。

iPad mini 4のキャッチコピー「圧倒的。なのにスモール。」がすでに完全に過去のもので、ある意味自虐ギャグに思えてなりません。
すでに市場から、そしてAppleのロードマップからも忘却の彼方にある「iPad mini」シリーズ、このまま息絶える運命なのでしょうか。存在意義が中途半端、現在のスマホとの住みわけができていないって言われたらそうかもしれないけど、「気軽に持ち運べるタブレット」としては本当に最高のサイズ感だと思うんだけどなぁ。
ああ、でも逆にこのiPad mini 4がシリーズ最終モデルかもしれないと考えたら、今買っておくのもアリなのかもしれませんよ。そうしてみんながiPad mini 4を買うことで、需要があると勘違いしたAppleが「iPad mini 5」を作って、世界中が幸せになるんだ!
… という夢を抱きつつ僕は生きたい。