「はい、今シャッター押して!」電気ショックで無理やり写真を撮らせるAIデバイス

  • author 塚本 紺
「はい、今シャッター押して!」電気ショックで無理やり写真を撮らせるAIデバイス
Image: Peter Buczkowski/Vimeo

勝手にいい写真が撮れちゃいます。

趣味で写真を始めたい。そんな軽い気持ちの初心者がよくやる間違いは、最初から高級なカメラを買ってしまうことです。撮った後で「カメラじゃなくて腕が大事なんだね…」と当たり前なことに気づくわけですが、アーティストでありデザイナーでもあるPeter Buczkowskiさんの「Prosthetic Photographer」を使えば、皆さんの高級カメラの性能を最大限活かした素晴らしい写真が撮れるかもしれません。しかし、ポイントは「撮れる」というより「撮らされる」に近いところ。

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Image: peterbuczkowski

ミラーレスもしくはDSLRならどんなカメラでも装着できるこのデバイスは、コンピューターを搭載しています。コンピューターは、ニューラルネットワークを駆使していい構図の写真を学習しており、カメラのレンズが見ている景色を常に分析しているとのこと。

そして、いい構図をレンズが切り取った瞬間、なんとユーザーの指に電気ショックを流し、ユーザーは自分の意志に関係なくシャッターボタンを押すという仕組みなんです。名前の「Prosthetic Photographer」は、人工のフォトグラファーという意味。シャッターチャンスは絶対に逃しません。

こちらの動画ではProsthetic Photographerを使った撮影の様子が見られます。カメラマンはカメラを持って周りをグルリグルリと見せるだけ。自動でマシーンが写真を撮って…もとい、撮らせています。

Video: Peter Buczkowski/Vimeo

ユーザーは、もはやユーザーというより使われる側。立場が逆転しているのがなんとも示唆的です。

「いい構図」の定義がどうやって決められたのか気になりますよね。インターネットの1万7000枚の画像を使って、人間に評価させた結果を「いい写真/悪い写真」の基準に使っているそうです。

Prosthetic Photographerによって撮られた写真をいくつか。(Prosthetic Photographerは)青色が好きで、完全な暗闇も好きで、物が積みあがった光景も好きなようです

人間が好むパターンを学習して、マシーンが人間よりも効率よくそのパターンを生産する…なんだか今後、いろいろな分野で試されそうなコンセプトじゃないでしょうか。


Image: Vimeo
Source: Prosthetic Photographer/Peter Buczkowski, Vimeo, Instagram

(塚本 紺)

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