勝機はあるのかな?
発売当初は大ブームになるか?と思われたものの、結局在庫の山が残ってしまったSnap(Snapchatの運営会社)のカメラメガネ「Spectacles」。流石にこれには懲りただろう…と思っていたら、Cheddarの報道によれば次期バージョンの開発に乗り出しているというのです。
報道によれば、次期バージョンのSpectaclesは今年の秋に出荷され、カラーバリエーションや防水性能の追加があり得るそうです。大幅な機能追加はなく、むしろバグフィックスとパフォーマンスの改善が主眼に置かれているんだとか。たぶん、レスポンスや暗所下での撮影性能が改善され、Snapchatへの写真の送信が素早く行なえるんじゃないでしょうか。
しかし、このような小改良にとどまるSpectaclesを誰が買うのでしょうか。初期バージョンはテックジャーナリストや、若く見られたい30代にしかウケなかったようですが…。むしろ「第3世代のSpectaclesが開発されている」という情報こそ、重要でしょう。こちらはアルミ製でレザー素材に包まれ、3D風撮影のための2つカメラやGPSも内蔵されるとのこと。ただしこちらは2019年以降に発売されるそうです。
Snapのハードウェア部門は昨夏のエンジニアリング副社長のSteve Horowitz氏を含む複数回のレイオフや、オペレーション部門副社長のMark Randallによる挿げ替えによって、グダグダな状況となっています。またリーク関連のゴタゴタやデザイン変更をめぐるユーザーからの反発、株価の下落による企業価値の低迷など、ひたすらいい話がありません。
正直、失敗した初代モデルに小改良を施しただけの新型Spectaclesでは、問題を解決することはできないでしょう。
Image: YouTube
Source: Cheddar
Tom McKay - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)