Uber(ウーバー)またしても不祥事です。
先日アリゾナで車道を横切っていた女性に衝突し、自動運転車としては初の死亡事故を起こしてしまったUberの試験車。今度は人が運転しているUber車両が、サンフランシスコのカストロ通りで歩行者用の階段を下り、そのまま引っかかって動けなくなってしまいました。
#Uber tries to drive down stairs, gets stuck in #SanFrancisco's #Castro. No injuries reported https://t.co/viimWEPaEEpic.twitter.com/D5XtOQQkPY
— KRON4 News (@kron4news) 2018年3月26日
Business Insiderによりますと、この車両は白のトヨタ・カムリ。事故は2018年3月27日の13時23分に発生し、自動運転ではなく人間が運転していたとのことです。そして歩道にいた通行人による通報でレッカー車が呼ばれるも、到着が30分から1.5時間ほどかかったため、しばらくの間そこに引っ掛かっていたようです。運転者のほかにふたりの同乗者がおり、KRON4は怪我人はなしと報告しています。
運転者は名前を“フレッド”とだけ明かしており、「カーナビが階段を降りろと指示したから従った」と話しています。ですが、Google Mapのストリートビューで現地を見てみると、自動車が通れる場所でないのは明白。出口を示すの看板などもないうえ、いかにも歩行者が通るような舗装と黄色い点字ブロックが設置されています。もっといえば、階段の先も車道になっているようには到底見えません。


ここは駐車場なのですが、もう明らかに歩行者用の通路なのがわかりますよね。それに、自動車用の出入り口はちゃんとあって、こちらは間口が広く緩い坂道なので、一目瞭然。「ていうかアンタここから入ってきたんじゃないの?」って気もしますが……。

時としてカーナビは、高速道路を運転中に「30m先を右折してください」とかいう無茶ブリをしてくることもありますが……フレッドさんはロボットのように忠実に指示に従ってしまったのでした。でももしかすると、彼はUberが運転者に課す12時間労働で疲労困憊していたのかもしれません。
Uberはこの類の事故はマイナーな部類として扱うようです。しかも過去には運転者が起こす事故の責任から逃れようとした記録があるとのこと…。なのに世間には自動運転車が安全だと信用させたがっているのだから、矛盾してますよね。
そんな心構えで、このさき大丈夫なのでしょうか? ちょっと心配ですねぇ。
Image: KRON4
Source: Twitter, KRON4, Business Insider, Google Map
Tom McKay - Gizmodo US[原文 (1, 2)]
(岡本玄介)