Vivo Apexハンズオン:フロントカメラが飛びだすコンセプトスマホ

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  • author Doga
Vivo Apexハンズオン:フロントカメラが飛びだすコンセプトスマホ
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

もしかしたらこれがスマホの未来?

バルセロナで行われているMWC 2018では、5Gネットワークについてのアップデートや、数々の新しいスマホモデルが発表され、十分未来を感じることができたんですが、それでも私には「不作の年」と思わざるを得なかったんです。嘘じゃありません。LGからは大した発表がありませんでしたし、HTC、Xiaomi(シャオミ)、Motorola(モトローラ)だって実質何も発表しませんでしたからね。Samsung(サムスン)がGalaxy S9/S9+の新型プロセッサに合わせて、カメラに力を入れたことは素晴らしいことなんですが、そのほかのメーカーのスマホはどれも似たり寄ったり。

だからこそ余計に、Vivo(ヴィヴォ)のコンセプトスマホが新鮮に映ります。Vivoは中国のスマホメーカーで、アメリカ(や日本)で実際に販売してはいないものの、なかなかいけてるスマホを作っていることで知られ始めています。今回お披露目されたコンセプトスマホの「Apex」は、まさにそのいい例です。コンセプトモデルなので販売用ではありませんが、各スマホメーカーが(iPhone Xの)ノッチの模倣や、背面カメラに力を注ぐことに夢中になっている今の時代、まさにスマホの未来をちらりと垣間見せてくれるような真新しさが備わっているんです。率直に言って、私はかなりワクワクしています。

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もうほぼ全面ディスプレイ
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

流行りの狭額縁(ベゼルレス)ディスプレイがいいかどうかはいったん置いておいて、Apexのディスプレイ上部と左右のベゼル1.8ミリという薄さは素晴らしいと思います。これを実現するために、Vivoは曲がるOLEDディスプレイを採用し、スクリーン下部を包むように本体の内側におさめています。これによって、本体の薄さをたったの4.3ミリまで下げることに成功しました。

でも、それだけではありません。Vivoは「デザインにはまだ磨きをかける可能性がある」と言っています。もしVivoが上下左右のベゼルを全て1.8ミリに統一させれば、98%ディスプレイという「ほぼ完全に近いベゼルレス」スマホになるわけです。もうこの領域まで達すると、これ以上ベゼルレスを突きつめることは物理的に不可能になるので、ベゼルレスディスプレイ競争はVivoの勝ちということになるんじゃないでしょうか。

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この四角の範囲が全面指紋認証センサーになっています
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

さらに、今年のはじめに中国で発表された「X20 Plus UD」の目玉である初の指紋認証つきディスプレイも進化させてきています。Vivoはこのアイデアを押し進め、なんとディスプレイの3分の1をカバーする範囲の巨大な指紋認証センサーを搭載しました。これが何を意味するかと言うと、基本的にディスプレイ下部のおよそどこに触れてもロック解除が可能になるわけです。デュアル指紋認証登録もついているので、指一本でロック解除するのではなく、指二本が必要になるような設定にすることもできちゃうんです。しかもほかの人の指と合わせてもいいので、映画などでよく見る「2人で同時に押すタイプのミサイル発射ボタン」のような使い方もできますね(こんな使い方するかどうかは別として...)。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

さらにさらに、セルフィーカメラにはガジェット好き心をくすぐるギミックも仕込まれています。フロントにレンズを搭載する代わりに、本体の頭からピョイっとレンズが飛び出してくるんです。このレンズ、普段は隠れているんですが、カメラアプリを立ち上げ、セルフィーモードに切り替えるボタンを押すとすぐに、レンズがまるで日の出のように上がってきます。

狭額縁ディスプレイをキープしつつ、フロントカメラをどこに配置すればいいか、という悩みを多くのメーカーが抱えている中、Vivoは一足先に答えを見つけたみたいですね。

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こんなに真新しい機能がついていても、ヘッドホンジャックが...!
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

「あ、そう言えば電話用のスピーカーが見当たらない」と思われるかもしれませんが、おっしゃるとおり、イヤースピーカーは搭載されていません。Vivoは「スクリーン・サウンド・キャスティング・テクノロジー」と呼ばれる技術を採用しており、ディスプレイを振動させ、スマホをスピーカーに変えてくれます(ちょうどSONYの新しい有機ELテレビのように)。耳を本体にあてると、なかなかの音質で普通の電話と同じように音声を聞くことができます。

Apexはまだコンセプトの段階ですが、将来のスマホの姿を垣間見せてくれています。もっと大きくて、よく知られたスマホメーカーの研究室にも似たアイデアのものがあるのかもしれません。しかし、Vivoは掘り下げていく部分がスマホにはまだ残されているということを実際に証明してくれました。

飛び出すカメラレンズは耐久性という点ではあまり優れていないかもしれませんし、指二本のロック解除は一本に比べてどれくらいセキュリティが高いのかを説明することもまだできません。ただ、私はそれでもVivoが力を入れてなんとかしようとしているのが嬉しいんです。


Image: Gizmodo US

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文
(Doga)

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