Zenfone 5ハンズオン:まるでiPhone Xみたいだけど廉価なスマートフォン
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Zenfone 5ハンズオン:まるでiPhone Xみたいだけど廉価なスマートフォン

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Androidでもノッチ。

PCやゲーム製品だけでなく、長らくスマートフォンも作り続けてきたAsus(エイスース)。これまでのZenfoneシリーズ4モデルは、MWC(モバイル・ワールド・コングレス)では発表されてきませんでした。Asusのグローバル・マーケティング部門を率いるMarcel Camposさんによれば、その理由は「準備が整わなかった」から。ですが、ついにMWC 2018にて新型スマートフォン「Zenfone 5」が発表されました。

Zenfone 5シリーズでは、500ドル(約5万3000円)のプレミアムモデル「Zenfone 5Z」、スタンダードモデルの「Zenfone 5」(価格未発表)、エントリーモデルの「Zenfone 5 Q(アメリカ以外での名称はZenfone 5 Lite、価格未発表)」の3モデルが登場。

スペックはこんな感じ。2倍ズームが可能なデュアルカメラやパワフルなステレオスピーカー、顔認証、さらにはAI充電や、ディスプレイ:ボディの面積比が90%に達するAIディスプレイなど、ハイエンド端末にふさわしいものです。そして、画面上部にはあのノッチが鎮座。なんて斬新なんでしょう!

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さて、Zenfone 5シリーズは他社のハイエンド端末、たとえばSamsung(サムスン)のGalaxy S9やソニーのXperia XZ2と張り合えるのでしょうか? …残念ながら、そこまでではありません。Android OSが動作するiPhone Xの廉価版クローン端末というのがその正体です。

実はAsusが他社製品真似するのは初めてではなく、今回も驚くような事態ではありません。ノッチもほとんど同じですが、ディスプレイ:ボディの面積比が82.9%と、iPhone Xよりもベゼルは細くなっています。さらに、背面ガラスの下には指紋認証センサーを、そしてヘッドホンジャックを搭載したことは賞賛に値するでしょう。

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どっちがZenfone 5かな? (ヒント、ベゼルが細いほう)
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ただ、あちこちにAIスマートという名称がつけられているのは考えものです。1200万画素の背面デュアルカメラはフラッグシップ・スペックだとAsusは主張しています。たしかに、センサーはソニーの最新の「IMX 363」を搭載しているものの、絞りはF1.8と昨年発表された「LG G6」と同等で、Galaxy S9のF1.5にはかないません。

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なぜかサボテンをごはんだと勘違いするAI
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デュアルカメラは特筆すべきかと思いきや、こちらも残念ながらそうではありません。Alcatel(アルカテル)は、100ユーロ(約1万3000円)以下のデュアルカメラ搭載スマートフォンを発表していますしね。さらにAsusによれば、Zenfone 5はHuawei(ファーウェイ)の「Mate 10 Pro」のような、対象物をスマートに判別できるAIカメラを搭載しているとうたっています。しかし実際に試してみたところ、この機能はうまく動作しないことが多く、植物を食べ物だと勘違いしだす始末。いや、サボテンを食べる人もいますけど、この棘まみれのサボテンは食べたくありません。

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AIの意味を正しく理解しています?
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いっぽう、6.2インチで縦横比19:9、FHD+解像度のディスプレイは素晴らしくシャープ。ところが、周辺光によって色温度を変える機能をAsusは「AIディスプレイ」と名付けました。この機能はすでに多くのスマートフォンに搭載されているというのに…たとえば、Apple(アップル)のTrue Toneディスプレイとか。

また、ステレオスピーカーにはスマートアンプを搭載しているとも。実際に聞いてみると音量は大きかったのですが、特別に新しいってわけでもありませんでした。スマートスクリーン・オン機能は、ディスプレイを見ていると画面が消灯しないとのこと。でも、それって現時点においてスマートなんでしょうか? 結構普通な気が…。

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ありがたいことに、Zenfone 5の基本スペックはいい感じです。ハイエンドモデルのZenfone 5Zは最新の「Snapdragon 845」プロセッサや、最大で8GBのRAMと256GBの内部ストレージが搭載されています。いっぽう、より安価なZenfone 5やZenfone 5Qは「Snapdragon 636/630/430」を搭載し、RAMは4GB/6GBで内部ストレージは32GB/64GB。Asus独自の余分なソフトウェアがまったく搭載されていないのも好印象です。

ただ、どのモデルにも防水機能が搭載されていないのはちょっとがっかり。さらに独自の「アニ文字」…ではなく「Zenimoji(ゼニモジ)」が搭載されています。

大げさなうたい文句や、独創的でないデザインをのぞけば、最新のZenfone 5はいい端末。とくにZenfone 5Zは5万円台の端末とは思えません。ただ、AIというワードの多用など理解しがたい点もあります。端末のよさを主張するのに、そんなことをする必要はないのです。Zenfone 5シリーズは、春の終わりから夏の初旬にリリース予定ですよ。


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Source: LapTop

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文
(塚本直樹)

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