「成長のためならFacebook上のいじめやテロも正当化される」と発言したFacebookの重役、「挑発的になっただけ」と説明
Image: Sean Gallup/Getty Images News/ゲッティ イメージズ

「成長のためならFacebook上のいじめやテロも正当化される」と発言したFacebookの重役、「挑発的になっただけ」と説明

改善を促すため、時にはあえて悪役にまわる必要もある、ということか。

2016年、Facebookの重役の一人が、Facebookがテロ攻撃の計画に利用されたり、いじめによる自殺の原因になりうるとしながら、同時に会社の成長のためにはそれらの副作用も正当化されるとメモを残していたことが明らかになりました。

先日BuzzFeed Newsがそのメモを報道したところ、当の重役で、消費者向けハードウェア部門副部長を務めるAndrew "Boz" Bosworth氏は自分自身の書いたことに、書いている最中ですら同意していなかったと釈明しました。「このメモは部内向けのもので、僕が頻繁に行なうように、話し合うべき問題により広い範囲で焦点を当てる目的だった」と彼は説明します。今回のメモは部内で共有していたために流出したわけです。

エンジニアとして2006年にFacebookに入社したBosworth氏によって書かれたメモは、Facebookによる倫理的に疑問の残るデータ収集方針も、「人々を繋げる」目的の名の下に正当化されるとしています。

このほど、Facebookユーザーの個人情報、少なくとも5千万人分が、大統領選中のトランプ陣営の政治コンサルティング企業であり、2016年のEU離脱国民投票で離脱派を支援していたCambridge Analytica(ケンブリッジ・アナリティカ)の手に渡っていたことが判明し、過去数週間に渡り、Facebookの方針は世界的な反発を招いています。

Facebookの創始者でありCEOのマーク・ザッカーバーグは、米国と英国両方の議会に召喚されましたが、後者に関しては拒否しました。

BuzzFeed Newsによって公開されたBosworth氏のメモは「The Ugly,(醜い側面)」というタイトルが付けられており、米Gizmodoによれば、28才の男性Antonio PerkinsさんがFacebook Live中にギャングに射殺された2016年の事件の翌日に書かれたものだそう。

以下はその部分的な引用です。

繋がりがネガティブなものになることもある。いじめを助長してしまうことで自殺に繋がるかもしれないし、僕らのツールを使ってテロを計画し、死人が出るかもしれない。

それでもまだ僕らは人々を繋ぎ続ける。

僕らの醜い真実とは、繋げるという行為の力を強く信じているから、どういう手段であれ、より多くの人々を繋げられる程「良い」と考えることだ。そこだけはデータでしっかりと裏付けがとれるからね。

<中略>

だから、成長のために行なうすべての仕事は正当化できる。倫理的に問題があると言われている連絡先の取り込み方針。検索されたくない人でも友達から検索できるようにし続ける、メニューや規約の繊細な言葉遣い。より多くのコミュニケーションを生み出す努力。いずれ中国向けに行わなければいけないあらゆる努力。そのすべてだ。

メモが報道されて間もなくBosworth氏はFacebook上に「自分自身の発言に同意しないし、それは書いている時ですら同じだった」と投稿しています。

「どうして自分自身も同意しないようなことを書いたのか」って? あれはあえて挑発的に書いたんだ。あのメモは僕の書いた内部メモの中で最も反対が多いもので、その後の討論が、僕らのツールがより改善されるきっかけになったんだ。

Bosworth氏によれば、メモの目的は注目されるべき問題を表面化させるためで、「話しにくい問題を話し合うのは僕らのプロセスにとって非常に重要であり、それを効果的に行なうには、たとえ悪いアイデアでもそれを選択肢から消すために考えてみる必要がある」と説明しています。

また、マーク・ザッカーバーグは米Gizmodoに対し以下のようにコメントしました。

Bozは挑発的なことを多く発言する、才能あるリーダーです。このメモは自分も含めてFacebookの社員のほとんどが強く反対しました。私たちは結果のためにどんな手段を取ってもいいと思ったことは一度もありません。人々を単に繋げるだけでは不十分なのは理解しています。私たちは人々をより近づける努力をしなければなりません。それを達成するため、去年私たちは会社としての目標やフォーカスを一新しました。


Image: Sean Gallup/Getty Images News/ゲッティ イメージズ
Source: BuzzFeed News, Twitter(1, 2

Dell Cameron - Gizmodo US[原文
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