Garmin Vívomove HRレビュー: スマートウォッチが嫌いな人のためのスマートウォッチ
Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

Garmin Vívomove HRレビュー: スマートウォッチが嫌いな人のためのスマートウォッチ

  • 22,834

隠れスマートウォッチを求める人には最適?

スマートウォッチやフィットネストラッカーって、パッと見でわかる独特な見た目がありますよね。それが気にならない人はいいんですが、スマートな機能は欲しくても、あまり目立ちたくないって人もいると思います。そんな人に最適と思われるスマートウォッチが登場したようです。米GizmodoのAndrew Liszewskiがレビューしました。


スマートウォッチの設計は、他のどんな製品よりもデザインと機能の間で激しい争いが生まれます。スマートフォンとほぼ互角の機能をもつ、分厚いタッチスクリーン付きのゴツいものもあれば、スッキリしたアナログな見た目で、消費したカロリーを記録してくれる程度のものもあります。しかし、Garmin(ガーミン)の最新版「Vívomove HR」は、そのふたつのアプローチのバランスをとり、伝統的なアナログの見た目に豊富な機能を詰め込むことに成功しました。

Vívomove HR

nn3tms1wprszairrqr43

・これは何?:「スマート」な部分をうまく隠したハイブリッドスマートウォッチ

・価格:シリコン&プラスチックモデルが200ドル(約2万1千円)、レザー&金属モデルが300ドル(約3万2千円)

・好きなところ:軽量でミニマルなデザインなのに、スマートな機能を多く備えている

・好きじゃないところ:独自の充電ケーブルはなくすべき

Garminは新しいVívomove HRを「ハイブリッド」スマートウォッチと呼んでいます。普通ハイブリッドと聞くとふたつの要素のいいとこ取りという印象がありますが、ガジェットの場合はふたつの妥協点とも付き合わねばならず、それはVívomoveも同様です。

価格は2種類あり、200ドルのバージョンはブラック、またはローズゴールドにシリコンストラップとプラスチック製ハウジングで、300ドルのバージョンはゴールドかシルバーにレザーストラップと金属製ハウジングです。クリーンなナンバーレスフェイスに時針と分針、そしてボタンやクラウンの欠如は、Vívomoveを一般的なアナログウォッチに見せています。

GarminはVívomoveをスポーツ/フィットネストラッカーと位置づけているので、雨やシャワー、またはスポーツ中の汗などにも耐えるように作られています。それでいて、クラシックなデザインのおかげで仕事やフォーマルな場などにも着けていけるわけです。

180416_garmin_watch02
LCDスクリーンをオフにすると、普通の腕時計にしか見えません Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

とはいえ、ロレックスに見まちがえる人はいないでしょうし、私が受け取ったテスト用のVívomoveは、ガラスカバーがついていても傷つきやすいのが気になりました。ベースモデルの200ドルだって決して安くはないのですから、すべてのモデルにもっと耐久性のあるパーツを使ってほしかったですね。しかし、プラスチックを使ったおかげで軽く、薄く、つけ心地の良い腕時計となったのも事実。これもVívomove HRのスマートな部分を巧妙に隠すための、Garminの作戦です。

実際、付けている殆どの間、このスマートウォッチはあまりスマートウォッチに見えません。唯一そう実感するのは、時間を見るために腕をあげて、文字盤の下半分を覆う白黒のLCDディスプレイがついたときだけです。

180416_garmin_watch03
白黒のLCDディスプレイ Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

この隠れたディスプレイは、これ以上なくベーシックな代物です。解像度は極端に低く、コントラストが弱いので明るい室外では非常に見づらくなります。Vívomoveの欠点とも言えますが、もっとも基本的な情報を伝えるという意味では役目を果たしているし、おかげで毎晩充電しなくて済むのです。

180416_garmin_watch04
充電は独自ケーブルで… Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

Garminによれば、どれだけガッツリ機能を使っても4〜5日は電池がもち、スマート機能をすべて切れば最大で2週間はもつそうで、これは大きなプラスです。というのも、旅先に持っていくのを絶対に忘れそうな、独自規格のクリップ型充電ケーブルを採用してしまったので、それくらいは電池がもってくれないと困るからです。

Vívomove HRのホームスクリーンは、腕をあげて表示させたあと数秒放置するか、指でタップすることでオフにできます。また、専用のアプリで表示する情報をカスタマイズでき、デジタルの日時、天気、フィットネス情報、音楽の操作ボタンなどにすることもできます。さらに、スクリーンを横にスワイプすると、時針と分針が移動してスクリーンから離れ、より多くの機能にアクセスできるようになります。ただ、針が移動するときのモーターの音が妙にうるさいのだけが気になりますが。

180416_garmin_watch05
スクリーンをスワイプすると、時針と分針がスクリーンから離れてくれます。 Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

Vívomove HRは、Garminがリリースしている専門のフィットネストラッカーと同等にあらゆる情報をトラッキングできます。例えば光学心拍計は、私が測ったところApple Watchと同じ結果を出し、モーションセンサーは歩数、登った段数、消費カロリー、距離などの情報を記録しています。それだけでなく、Garminによれば、心拍数の変動から持ち主のストレスまで測定し、腕の反復運動を自動で読み取り、水泳やサイクリングなどのスポーツに関するデータも記録できるそうです。

私はGarminがフィットネストラッカーに仕込む機能が大好きで、周りにも勧めています。最新版のVívomoveは、アマチュアのアスリートが求める機能はほぼ兼ね備えていますよ。

しかし、スマートウォッチとしてはあくまでベーシックで、スマートフォンで受け取ったSMS、Eメール、着信などを表示するだけです。スクリーンが小さいので、長いメッセージは最初の少ししか分かりませんし、ウォッチから返信する手段もありません。スマートフォンで流している音楽を操作することはできますが、より高機能なスマートウォッチにあるアプリ等の機能は一切ありません。

180416_garmin_watch06
Vívomove HRはスマートな機能をうまく隠しています。 Image: Andrew Liszewski/Gizmodo US

Vívomove HRはApple Watchキラーではありません。そもそも立ち位置がまったくちがうのです。これは、スマートウォッチにスマートフォンとまったく同じ機能を求めるようなタイプの人に向けたものではなく、心拍計などを含めた優秀なフィットネストラッカーに、基本的なスマートウォッチ機能がついているのです。

Apple Watchのマーケットに食い込む可能性があるとすれば、分厚い四角のガラスではなく、もっと一般的なアナログ腕時計のスタイルを好む層ですね。オリジナルのVívomoveは不格好なフィットネストラッカーでしたが、この新型はスマートウォッチであることをうまく隠したウェアラブルガジェットとなったのです。

まとめ

・スマートな機能をうまく隠した上で、優秀なフィットネストラッカーでもある初のスマートウォッチ

・フォーマルな場に向うためにフィットネストラッカーを外したくない人には手堅いチョイス

・専用の充電ケーブルはマイナス

・ベースモデルのプラスチックハウジングは傷つきやすい

・質素すぎるLCDディスプレイのおかげで、表示できる情報量に限りがあり、明るい外では見づらい

・GarminのシンプルなOSでは、一般的なスマートウォッチ用アプリは一切使えない

・スクリーンから離れるときの時針と分針のモーター音がたまにうるさい



Image: Gizmodo US

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(scheme_a)

あわせて読みたい

powered by

こちらもおすすめ