家に入られるよりは安心? Amazon、車のトランクにデリバリー開始
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家に入られるよりは安心? Amazon、車のトランクにデリバリー開始

配達も多様化の時代。

自分が不在の時も、遠隔操作のロックで家の中に配達員が入って配達物を置いていってくれる米Amazonのサービス「Amazon Key」が話題になったのも記憶に新しいですが、さすがに見ず知らずの配達員が自宅に入ってくることに抵抗感を持つ人は多いのではないでしょうか。いくら監視カメラが全てを録画しているとは言え、そもそも知らない他人に自宅の中を見られたくない...というのも自然な感覚です。

とはいえ、配達物の受け取りがなかなか上手く行かずに何週間も経ってしまったり、配達物を盗まれたり、とさまざまな問題があるわけです。そんな配達システムを常に改善しようとしている米Amazonの新しいPrime会員向けサービスが、車のトランクへの荷物の配達です。

こちらも基本的にはAmazon Keyと同様、車のトランクのロックを遠隔操作することで自分が不在時でも荷物を確実に、安全に受け取ることができます。自宅とは違って車のトランクなら開けられてもまぁ、安心かな、というユーザーはたしかにいるでしょう。

このサービスは、2015年モデル以降のGM車、もしくはボルボ車で、スマートアシスタント・サービスであるOnStarもしくはVolvo on Callのアカウントを取得しているユーザーが対象。追加の設備も必要ありません。既に車に備わったテクノロジーを活用する形で、配達員は車のトランクの鍵を開けられるとのこと。ちょっと恐ろしいですが、そんなことが可能なんですね。

Video: Amazon / YouTube

The Vergeによると、配達する荷物は22kg以下であること、66cm x 53cm x 40cmよりも小さいサイズであること、そして値段が1300ドル(約14万円)以下であること、が条件となっています。またAmazon以外の第三者パーティによる商品や、配達時にサインが必要な配達も対象外となるようです。

まだまだ試験段階のサービスのようで、他にも条件はあります。車と、車の形状をAmazon Keyのアプリに登録した後、車がちゃんと自分の勤務地もしくは自宅の住所から一定の距離の中に駐車されている必要があります。Amazonのトランク配達のデモを受けたThe Vergeによると、駐車場やガレージや路上に駐車された車、自宅前の駐車などは問題無いようですが、私有地の中にどこまで配達員が入って来れるのかは不明瞭です。

これらの条件を満たせば購入プロセス自体は通常のAmazonと同じで、配達先を車のトランクに指定するだけ。配達の時間帯は4時間の枠で届けられると通知がくるようです。配達員は車のGPS情報、ナンバープレート情報、そして車の画像を受け取るとのこと。車を無事、配達員が見つければ、暗号化されたリクエストを車のメーカーに向けて送信し、各メーカーはAmazonと共同でこれを承認してトランクの鍵を開けるわけです。

ローンチ時点で、GMはキャデラック、シェビー、ビューイック、を含む700万台以上の車がこのサービスに対応すると発表しています。また自宅向けのAmazon Keyサービスとは違って登録は無料となっています。一部の都市部では非常に便利かもしれませんが、これがAmazon全体のサービスとして定着するかどうかは、今後の展開に注目しましょう。


Image: Amazon
Source: The Verge, YouTube

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)

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