DJI Mavic Air レビュー:コンパクトなドローンは確実に進化している。飛ばして気づいた「これから買うならAir!」
Photo: 武者良太

DJI Mavic Air レビュー:コンパクトなドローンは確実に進化している。飛ばして気づいた「これから買うならAir!」

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カメラでいうと、ミラーレス一眼が出てきた頃感。

サイズは、手乗りサイズの「Spark」以上、500mlペットボトルサイズの「Mavic Pro」以下。機能はSpark以上だし、Mavic Pro以上のところもある。そんな絶妙なポジションでこっちを見据えているドローンが、DJIの「Mavic Air」です。Mavic Proユーザーにとっては下克上なモデルに見えてくるニクいやつ。いや、欲しいヤツ。

実際のところ、飛ばしてみるとどうでしょう? 現Mavic Proユーザーとして買い換える価値はあるのかどうか。そんな目線も含めつつレビューします。

Video: ギズモード・ジャパン/YouTube

サイズ感:本格ドローンが正当にダウンサイジング

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まずサイズ感から見てみましょう。なかなか薄い。Mavic Proと比較して、だいたい3分の2くらいの厚みです。

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とはいえ、縦の長さはあまり変わらないような気がします、実物を見てみると。Mavic Airはプロペラを折り畳まずに収納できます。

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本体部の収納ケース(左・サードパーティ製のMavic Pro用。右・純正Mavic Air用)も比較してみましょうか。ちょっとの差っぽく見えます。

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Photo: 武者良太

バッテリーもひと周り小さいくらいですし。小さく、軽くなったといっても大したことないない。

いやそれがそれが、トータルで見ると大いなる差が出てくるのです。

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プロポ(送信機)のサイズもはほぼいっしょ。しかしMavic Airのプロポはスティック部が取り外せます。全体の厚みが変わるだけではなく、収納時に引っ掛けてクセをつけちゃう&折れるといった心配がありません。

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取り外したスティックの収納場所も完備。これ、何気に便利でした。

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そしてキーとなるのがプロペラのサイズ。長さが全然違います。Mavic Proのプロペラは折り畳めるからあまり変わりがないと思っていたら!

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プロペラガードの大きさが全然違う! してやられた感あり。Mavic Proのプロペラガードにはサードパーティ製がありますが、重ねたときにかさばりやすく邪魔だなーと思うことがしばしば。

Mavic Proを取材先旅行先に持っていこうとして断念したことが多々あります。その大半はLCCを使った飛行機旅のときで、機内持ち込み荷物オンリーのときに、これら全部のアイテムを収納できなかったりするんですよね。

わずかな差かもしれません。でもバックパッカーにとって、わずかなダウンサイジングでもありがたきもの。デジカメを一眼レフフルサイズからAPS-Cミラーレスに変える、タブレットを小さくしたりといったように、ドローンも小さくあってほしいなと思い続けて約1年。

ああ、これが、答えなのか。

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さてプロペラアームを展開すると、Mavic ProとMavic Airとではディメンションに大きな差があることがわかります。そして離陸時の基本重量はMavic Proが734gで、Mavic Airが430g 。その違いをアタマに入れて飛ばしてみると…。

軽いゆえに風に弱いが、それを超える取り回しの良さ

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Photo: 武者良太

慣れの問題はあるでしょう。でもホバリング中に風が吹いたときMavic Airは流されやすいです。機体だけではなく気持ちまで不安定になっちゃって。カクカクとしたボディのMavic Proのほうが風の影響を受けやすそうだけど、ホバリング中に関しては慣性質量の差(重いから風に煽られにくい)が出ているのでしょうか。

機動性を優先するスポーツモードでの飛行はMavic Airに軍配が上がります。シュッと飛んでくれるし、サッと止まってくれる。てか、スピードも速い。スペックシートではMavic Proより4km/hほど速い、68.4 km/hまで出るとのこと。

ただし撮影時は別。ヌルリと動いてヌルリと止まるMavic Proは移動時の映像も滑らかです。いっぽうMavic Airはカクカクするところがあります。若々しさすら覚えます。

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Photo: 武者良太

でも障害物の検知性能はアップしました。Mavic Proの前方・下方に加え、Mavic Airは後方のセンサーも追加。3方向、見張ってくれます。

Video: ギズモード・ジャパン/YouTube

検知力そのものも上がっていますね。Mavic Proは草を障害物と見なさないことがあったのですが、Mavic Airは何度トライしても草の高さに合わせ、自機の高度を自動で調整しています。

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Photo: 武者良太

トータルでみて、Mavic Airは着実に進化しています。風に煽られやすいゆえに飛行可能時間が短い(スペックシート21分よりも短いかな)、ペイロードに余裕がない(純正プロペラガードをつけていてもアラートメッセージが出る)、遠くまで飛ばしたときの安定性が低い(Mavic Proに搭載されている映像伝送技術OcuSyncの安定度が高すぎるというか)といった完成されていない感もありますが、アウトドアのような荷物が煩雑なシーンで飛ばすドローンとして、扱いやすさは格上。ぐぬぬ。

非日常なものだからこそ活きるコンパクトで本格派なドローン

Video: ギズモード・ジャパン/YouTube
DJIのアプリ「DJI GO 4」で自動編集した映像

DJIの軽量ドローンSparkだって200g以上のわがままボディ。規制されている場所での離発着&飛行は事前の許可が必要。それ以上のサイズのMavic AirもMavic Proも同様で、つまるところどれも、自由には飛ばせない機体です。

とはいっても200g未満のドローンだって小型無人機等飛行禁止法、各自治体の公園条例、重要文化財保護法、道路交通法などなど、気にかけなければならないポイントが多数あります。強引にいってしまえばドローンはいずれも、飛ばすにあたって考えなくてはならないところが多いモノです。

いってしまえば、非日常のモノなんですよね、ドローンって。都内でも庭で友達とBBQしながらパーティピーポーなウェーイ動画を撮るに留めるなら、200g未満のTelloがあるんですけど。

飛ばすには知識も覚悟も必要。だからこそ、取り回しがよく、そこそこ本格的なMavic Airを買う選択肢があるのでは、と考えます。特にMavic Airの障害物見張りスキルの高さは、初めてのドローンとして選ぶキッカケになりえるもの。Mavic Proを持っている以上、Mavic Proから買い換えようとなるほどには惚れこまなかったけど、でも、今から買うなら絶対にMavic Airです。アウトドアで遊ぶチャンスのときに毎回持っていって、ドラマティックな瞬間を捉えるカメラとして使いたい!

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Source: DJI

(武者良太)

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