あったらすごく便利そうなのに…
Google(グーグル)が以前、写真の前面にあるフェンスや窓の写り込みなど、不要物を除去してくれる機能を披露したのを覚えていますか? Google I/O 2017で公開されたこの機能、Google Photosの一部となる予定でした。しかし、実装されるのを待つこと1年…いまだに未実装です。何があったのでしょう?
Google Photosチームに対してXDAが行ったインタビューによると、残念ながら除去機能は(Photosの一部である)Google Lensのマシンラーニング関連の機能など、より重要と考えられている機能が優先されたことで、後回しになってしまったようです。
Photosチームの発言を要約したXDAが、現状を説明してくれました。
技術はすでにあるし実装も可能だが、人々にとって最も重要だと思われるものを優先するのが彼らのアプローチということもあり、マシンラーニングを利用したほかの機能が優先されることになった
実際、除去機能に使われている技術はほかにも使われているようなので、Googleが重い腰をあげることがあれば、まだ実装される可能性はありそう。
除去機能が発表された当初は、写真から邪魔な要素をシームレスに取りのぞいてくれる機能に多くの人が感心していました。これは言ってみれば、よりスマートなPhotoshopの「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能で、いちいち自分で選択しなくてもすべて自動で行なってくれるのです。
あれば非常に便利だったであろう機能がいまだに使えないのは残念ですが、すべてのプロジェクトが日の目を見る訳ではないということを改めて再認識させてくれます。
あるプロジェクトは資金不足で頓挫し、またあるプロジェクトはあまりに荒唐無稽だったりもします。去年のGoogle Photosの素晴らしいデモも、ひょっとしたらそんなプロジェクトのひとつだった可能性はじゅうぶんあります。あるいは、もっと重要な機能のために本当に隅に追いやられてしまったのかもしれません。
かつて脚光を浴びた機能にしてはなんだかモヤモヤする終わり方ですが、少なくとも何があったかわかっただけマシ、でしょうかね。
Image: Google via Gizmodo US
source: XDA Developers
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
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