ハワイ島のキラウエア火山が爆発的噴火、上空9kmまで火山灰が立ちのぼる

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  • author 山田ちとら
ハワイ島のキラウエア火山が爆発的噴火、上空9kmまで火山灰が立ちのぼる
Image: Joe Belanger/Shutterstock.com

けっして他人事じゃありません。

火山列島ニッポンのお隣、ハワイ列島の本島で火山の噴火が相次いでおり、航空向けの警戒レベルが最高の「レッド」に引きあげられました。さらに、AFPニュースによると、17日早朝には爆発的噴火が発生。火山灰は上空約9kmまで立ちのぼったそうです。現場では厳重な防災体制が敷かれています。

キラウエア火山では過去30年間以上も噴火が続いていたものの、問題が深刻化したのは数週間前からでした。 山頂のハレマウマウ火口の東の側面が崩れ、せき止められていた溶岩が島の各地に流れ出して以来事態は悪化し続けており、5月3日には最初の大規模な噴火が起きました。

噴火の影響を受け、13日の時点で17ヵ所の亀裂が確認され、溶岩と有毒ガスを噴き出す危険なスポットとなっています。そのうちひとつの亀裂がプナ・ジオサーマル・ベンチャーのエネルギー変換工場の近くで発見されましたが、工場内からは可燃性ガスおよそ19万リットルを無事退避させたとCBSが報じています。

さらにCBSではこのように伝えられています。

ハワイ州の防災関係者はハレカマヒナ・ループロードの住民に非難を呼びかけているほか、近隣2か所のコミュニティーセンターに退避していた住民やペットにも非難命令を出している。18ヵ所目となる新たな亀裂もその周辺で発見された。

政府関係者によれば、18ヵ所目の亀裂では溶岩の噴出が確認されなかったため、現時点では活発な亀裂はハワイ島全域で17ヵ所となっている。

亀裂からは1キロ以上離れた地点からでもはじけるような爆発音とともに液状化した溶岩が動く音が聞こえるという。スティーブ・ブラントリー科学調査員によれば、亀裂は300メートルの長さに渡っているが溶岩の活発な流出は認められず、時折しぶきをあげている

こちらはアメリカ地質調査所の火山学者、ミシェル・クームズさんによる現地レポートです。

Video: USGS/YouTube

The Guardianによれば溶岩を30メートルの高さにまで吹き出している亀裂もあるのだそう。さらに、キラウエア火山が以前1955年に噴火した名残りで、比較的温度が低くて動きが鈍い溶岩が火口内の上のほうに溜まっていましたが、それらがすべて吐き出されると下からより活発なマグマが湧き出てくる恐れもあり、油断できない状況です。

「警告の予兆はすべて出そろっている」とブラントリー科学調査員はホノルルの新聞に語っていました。「これ以上なんの予告もなく溶岩が地表までせりあがり、大規模な噴火につながるかもしれない」。現在、懸念されるのは住民が溶岩流や有毒ガスの吹き溜まりに取り残されないか。ハワイ州に配置されている国家警備隊が地上の退避網とヘリでの空輸を並行させて住民を非難する準備を整えているとUSA Todayは伝えています。

ところ変わって火山列島ニッポンでも、2018年だけで 硫黄島、駒ヶ岳、新燃岳など多数の火山活動が報告されました。ハワイの噴火は決して他人事ではありません。

荒ぶる大地を前にして、人間は為す術を持たないことを改めて実感します。たとえハワイのように庭先まで溶岩が流れ込んでくる危険はないとしても、防災の準備を今一度確認しておいたほうがいいかもしれませんね。


Image: Joe Belanger/Shutterstock.com
Source: 気象庁, USGS, CNN, The Guardian, CBS, USA Today

Tom McKay - Gizmodo US[原文
(山田ちとら)

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