10万円スタートのSurfaceに、もっと気軽なラインアップを追加。
「その市場、独占はさせんよ」と、ギリギリとした思いがあるのかもしれません。Microsoft(マイクロソフト)が2in1タブレットPC「Microsoft Surface」の廉価モデルを、早ければ2018年後半にリリース予定であると、Bloombergが報じています。Surface Proの廉価版じゃなく、新たなタブレットラインになりそうです。
Bloombergによると、廉価版Surfaceの価格は400ドル(約4万4000円)前後から。エッジのたったSurface Proのようなデザインではなく、角が丸い本体デザインだそうです。ディスプレイサイズは10インチとSurface Proから一回り小さくなって、Proと比べて約20%軽くなるものの、バッテリーは4時間短く。LTE内蔵モデルが用意され、ストレージは64GB(フルOS動かすのに足りるの!?)と128GB。既存のキーボードカバーが利用できないかわりに、キーボードカバー、マウス、タッチペンは廉価モデルも準備しているとのこと。むむむ…かなり具体的ですね。
噂の背景には、同じく廉価タブレットのiPad(2018)で好調なAppleのエントリー向けタブレットシェアの影響があるように思えます。
SurfaceはフルWindows OSが走るのが魅力ですけど、最近はiPadもマルチタスクやらフォルダやら、キーボードカバーやら、ペン入力やらにも対応。気が付けば 「iPadでもなんでもできるじゃん」となってます。しかも、4万円の低価格なiPadすら登場して、エントリーからクリエイターまで幅広い層でiPadの選択肢がある! こんな状況はMicrosoftとしても、うかうかしてられません

確かに、現状のSurfaceラインナップを見ると、明らかにエントリー向け市場がカバーできていません。
全体的にクリエイターやビジネス利用に向けた路線に舵をきっていて、メインストリームでは最安の「Surface Laptop(Core m3プロセッサ)」で10万7784円と、プレミアム思考。「10万円からスタート」というのはちょっとハードル高いですよ…。
かつてSurfaceブランドが始まった時は安価な「Surface RT」という大いなる期待(と落胆)をもたらしたモデルもありましたが、現在のSurfaceラインには、カジュアルなニーズを満たせる端末はないわけです。そう考えると、確かに気軽にSurfaceを選べるモデルがあってもいいかもしれませんね。それこそiPad(2018)みたいな、エントリー向け、教育向け的なスタンスで。
この噂についてMicrosoftの広報はノーコメントということですが、ひょっとしたら年内にコスパ最強Surfaceバリューセットもワンチャンあるかも?
「Surface安いよね」時代、くるといいですね。