Teslaでは社員の推薦がない契約社員は月曜から出社禁止だそうです

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  • author satomi
Teslaでは社員の推薦がない契約社員は月曜から出社禁止だそうです
Image: Jonathan Weiss / Shutterstock.com

「フジツボ落としの時がきた」

Tesla(テスラ)のイーロン・マスクCEOが下請けと孫請けの契約社員を全部まとめてフジツボと呼んで出社を禁じ、「正社員から推薦のある者だけ入ってよし」とするお触れをくだしました。

Electreckが先月入手した全社メールでCEOは、5月7日の朝から社外ワーカーが工場で一斉に締め出されると警告。入場を許されるのは、優秀な人材であることをテスラ社員に連帯保証してもらった契約社員だけだと言っていますよ。

契約企業およびコンサルタントに関し、下記の通告を確認ください。業績評価の期限を延長して貢献度表明の機会を与えてきましたが、その期限も終了です。


社屋や社内システムへのアクセス権限を持つ非正規雇用者は(下請け企業単位ではなく)個人単位で、当社が必要とする優秀かつ信頼性の高い人材であることを保証する推薦の言葉が必要となるため、これを週明けまでに人事部に提出すること。


Tesla社員から連帯保証が得られない非正規雇用の人は月曜朝より、社屋および社内ネットワークへのアクセスが拒否されます。


フジツボを落とす時がきました。


よろしくお願いします。イーロン


フジツボって、あのテトラポットの裏とかにみっしり付着する貝のことですよね…むぅ…。氏はよっぽどこの呼び方が気に入っているんでしょう。5月2日の四半期決算後の電話会見ではウォール街のアナリストから生産台数について突っ込んだ質問を受けると途中で遮ってイラ立ちをにじませ、5%以上も株が落ちてしまいましたが(週明け必死で買い戻して復活)、あの中でもこんな風にフジツボを連発していました。

孫請けが増えすぎてコントロール不能になっている件は、フジツボをこそげ落とします。フジツボにフジツボが群がって、本当にワケがわからなくなっているため、相当数のフジツボ落としとなることが見込まれます。

健全な生態系にはフジツボも欠かせない存在なんですけどね…それはさておき、人員削減の規模は不明です。テスラ従業員は全世界で現在4万人弱。工場の契約社員は数百人規模で、契約社員の締め出しは全世界が対象となる模様です。

マスクCEOは派遣切りを前々から匂わせており、Electrekが先月入手公開した別の社内メールでも、下請けと孫請けが社内のいたるところに食い込んでいると言って嘆いていました。

契約の多くは納期も仕様も自由なら、料金も期間も固定ではないため、それをよいことに、もぐら塚があちこちに山になっていて、みなこのマネートレイン(現金輸送列車)が永久に続けばいいと思っているような有り様だ。

失業は辛いけど、フジツボとかモグラとか呼ばれながら残るのも結構辛いものが…。

Tesla最大の製造拠点のカリフォルニア州フリーモント工場では先月、契約社員への残業手当未払いで派遣会社が訴えられ、資材納入代金5500万円以上の未払いでも零細サプライヤーに提訴されています。ニューヨーク州の電池工場においても、州知事元補佐官2人による地域活性化事業収賄疑惑で工場建設作業員の賃金が何か月も未払いになっていました(Teslaが買収し、パナソニックが協業する前の話ですが)。人種差別でも訴えられていますので、殿の粛清をかいくぐっても、そのあとが大変そう。

米Gizmodoには読者から「ディス記事。社内の評判と紐づける氏の姿勢は評価できる」という擁護の意見もつきましたが、「どこがディス記事なのだ、全部事実ではないか。約束した台数の半分もまだ生産できていないのに人を切るといっているのだ。自社の混乱を外部の契約社員のせいにしているが、そんな小さな問題でないことは明らかLeEcoのFaraday Futureっぽささえ漂ってきている」というコメントのほうに票が集まっていますよ…。


Image: Jonathan Weiss / Shutterstock.com
Sources: Electrek

AJ Dellinger - Gizmodo US[原文
(satomi)