Google I/O 2018で発表された、良かったもの・悪かったものを総まとめ #io18
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Google I/O 2018で発表された、良かったもの・悪かったものを総まとめ #io18

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期待したほどじゃなかったけど期待したい?

開発者向けカンファレンスではあるものの、数々の新発表で毎年のように沸かせてくれるGoogle(グーグル)のイベント「Google I/O」。昨年と比べると、今年は新しいものが次々に発表される機会とはなりませんでした。でも、いますでにあるものを、さらに良くすることこそが、もっとも望まれていることだったりもします。あるいは、残念なことに、やや改悪かな?という発表内容もなきにしもあらずでした。

Google I/O 2018で発表された10個のコト:AIがもう、凄すぎる #io18

あれにもAI、これにもAI、すべてにAIマジックを。Googleが毎年開いている開発者向けの発表会、Google I/O。2017年に初めて「AI...

https://www.gizmodo.jp/2018/05/167037.html

あくまでも発表直後の現時点でのイメージではありますけど、米Gizmodoが独断的にまとめたGoogle I/O 2018の発表内容の格付けを、ひとつひとつ見ていくことにいたしましょう。それぞれに良し悪しがあるのでしょうけれど…。

良かった発表:Google Lens

昨年、Googleが初めて新機能となる「Google Lens」を披露したとき、Google Photosが優れたビジュアル検索ツールに変身することを知って、ボクらは大いに感動したものです。今回はアップデートではありますけど、カメラアプリでGoogle Lensが使えるようになり、より速く、強力で、賢いツールに進化を遂げました。

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Image: Google Developers/YouTube

いまやカメラを犬に向けるだけで、Google Lensがリアルタイムで犬種を調べて、詳しい情報をたどれるリンクを表示してくれます。またテキストを撮影すると、そのままテキストをコピー&ペーストして、ほかのアプリで使うことが可能です。目に入ったテキストの意味を、検索して教えてくれたりもします。

なによりも驚くべきは、服であれ、本であれ、家具であれ、カメラフレームの中からGoogle Lensがとらえたものを、そのままインターネット上から似通ったものを探し出し、比較表示してくれる新機能です。まだベータ版ではありますが、完成版がリリースされたら、感動すること間違いなしでしょう!

悪かった発表:Smart Compose(Gmail)

メールを書きながら、ふと「ああ、代わりにロボットが書いてくれたらいいんだけれど」と思ってしまったことは、誰にだってありますよね? この願いは、最初こそよけれども、当然ながら、現実ではダメでしょう。だって、人間はロボットではないのですから。人には感情というものがあります。オートコンプリート機能にとどまらず、文章全体を予測して書いてしまうアルゴリズムなんて、あってはいけないものなのです…。

でも、これこそが、Gmailに実装されるSmart Compose」機能で目指されていることです。Gmailでメールを打ち始めると、機械的に文章を先読みして表示してくれます。今回の基調講演のなかで、Googleが披露したデモの内容だけでは、どれほどの完成度なのか、詳しいことは知る由もありません。でも、この地球上のあらゆることが自動化されてよいわけはありません。そうでしょう?

メールはAIが書いてくれる。Gmailの新機能「Smart Compose」でいつもより早く帰れる…かも #io18

拝啓、AIの進化がめざましい時代ですがいかがお過ごしでしょうか。本日はそのAIの功績により、仕事が早く終わる可能性をお伝えしようと思います。Goo...

https://www.gizmodo.jp/2018/05/google1o2018-smart-compose.html


良かった発表:Adaptive Battery(Android P)

現時点で、すべてのガジェットは、不安定なリチウムイオンバッテリーに依存しているといっても過言ではありません。でも、Googleは、バッテリーをあまり食わないようにしてくれるソフトウェアを開発しました。これはすばらしいですよね!

次期Androiの「Android P」に搭載される「Adaptive Battery」という新機能は、もっともよく使うアプリに消費電力をフォーカスし、どんなアプリが、いつ使われているのかを把握しながら、バッテリーの最適化を進めてくれます。バッテリー切れという問題をなくしてしまうわけではありませんが、いまよりもバッテリー切れの頻度が少なくなることに期待できそうです。


Google I/O 2018で発表された「Android P」の新機能まとめ #io18

新ホームボタンが便利そう!5月9日2時より行なわれたGoogleのカンファレンス I/O 2018にて、次期Android OS「Android ...

https://www.gizmodo.jp/2018/05/android-p-new-feature-io18.html


良かったと同時に悪かった発表:Google Duplex(Google アシスタント)

先ほどはメールを自動的に書いてくれるSmart Compose機能を紹介しましたが、Googleはを音声通話の世界でも同じことを目指しています。Google アシスタントに搭載される新しいGoogle Duplex」機能では、美容院やレストランの予約などなど、日常的なタスクをGoogle アシスタントが代わりに通話をして進めてくれるんです。まるで人間の音声のように聞こえるロボットが、人間になりきって、音声通話までしてくれるんですから驚きですよね?

Video: CNET / YouTube

この技術には目をみはるものがあります。本当に紹介されたとおりに使えるのであれば、通話するのが苦手な人にとっては、生活を向上させてくれるものとなるでしょう。でも、それは同時に、ディストピアな世界でしかないのでは? AIがまるでボクらの1人であるかのようにトレーニングし、自分たちののふりをして他人と話をする…。これはPhilip K. Dickのディストピア小説が現実のものとなり、人間にとっては悪い未来現実となってしまうのでは?

電話が苦手な人の救世主。Google アシスタントの「AIが自動で電話予約する」デモがヤバイ… #io18

今回のGoogle I/Oで発表されたことについてのまとめはこちら! もうね、凄すぎて声が出なかったよ。Google I/Oの基調講演にて、Goo...

https://www.gizmodo.jp/2018/05/google-assistant-phone-call-demo-io18.html


悪かった発表:Waymoの自動運転車をめぐる自慢話

WaymoトップのJohn Krafcik氏は、自動運転車の最新動向を発表し、基調講演を締めくくりました。いまでは周囲環境の認識が難しかった雪道だって走れます。Googleのエンジニア、ロボットの研究者たちが、自ら運転する自動車の開発というクレイジーなミッションに挑んでいることが、繰り返し称賛されました。もちろん、その通りでしょう。でも、実際にはカーネギーメロン大学の研究者たちが、1990年代の初頭には路上を走る自動運転車を発明していたのです。Googleは、まるで自らが新発明をしたかのような言い草でしょうけど、ただ儲け話のために、起源のあやふやなものに情熱を傾けるようになった一企業にすぎません。ここは控えめに聞いておいたほうがよいところでしょうかね?

良かった発表:スマホ使いすぎの防止(Android P)

スマートフォンを使いすぎな人は大勢います。スクリーンを眺めては、アプリを開いたり、閉じたりして、もう常に触っていないといけない。この気持ち、あなたにもわかるのでは? これは良くありません。

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Image: Google

そこで、Android Pには、4つの新機能が追加されています。まずは「Dashboard」機能により、どんなアプリにどれほどの時間を費やしているのか、一目でチェックできるようになりました。続いて「App Time」機能では、特定のアプリで使える時間を設定し、リミットを超えるとアイコンがグレー表示に切り替わって、利用を制限されてしまいます。さらに「Do Not Disturb」機能をオンにすると、あらゆる通知をオフにして、スマートフォンに気を散らされずに過ごせます。そして「Wind Down」機能によって、すべての通知がオフになることに加え、スクリーン全体がグレー表示となり、もはやスマホは使えない状態に! おかげで、少しはスマートフォン中毒から解消されるようになるかもしれませんよね。

良かった発表:アプリの新連携(Android P)

Android Pには、より使い勝手を向上させる新機能が追加されました。まずは「App Actions」機能によって、次にユーザーがスマートフォンでなにをしたいのか、いま実際にしていることから予想することができるように。たとえば、ヘッドフォンを挿した瞬間、電話をかけたいのか、Spotifyで音楽を聴きたいのか、サッと選択できる画面がポップアップ表示されます。

さらに「Slices」という新たなAPIによって、アプリからアプリへ、ライブウィンドウを移動させて使えるよう、開発者たちが自由に設定可能となるようです。たとえば、AndroidでLyftのサービスを検索すると、そのままLyftのアプリのライブウィンドウが浮き上がって配車予約が進められるといったイメージでしょうか。スマートフォンでのマルチタスクが、いっそうスムーズになりそうですよね。

悪かった発表:iOSに近づいたAndroid P

Googleは、いつものように、よりAndroidをiOSに近づけることに腐心してきたようです。新たなホームボタンや、スワイプによるジェスチャーの多用は、「これってiPhone Xですか?」と思わずにはいられません。

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とはいえ、いつものことででしょう。Apple(アップル)だって、常にAndroidから盗んできました。今回の発表で完全にオリジナル新しいものを見出すのは非常に困難でしたね…。


Google I/O 2018で発表された10個のコト:AIがもう、凄すぎる #io18

あれにもAI、これにもAI、すべてにAIマジックを。Googleが毎年開いている開発者向けの発表会、Google I/O。2017年に初めて「AI...

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Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

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