中絶薬を「ロボット」で届けるという活動

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  • author そうこ
中絶薬を「ロボット」で届けるという活動
Image: Women on Waves

一石ではなくロボットを投じる。

北アイルランドでは、中絶が法律で認められていません。いえ、正確には母体に命の危険がある場合だけしか認められていません。中絶を女性の権利と認めるか否かは国によって異なり、法律もそれに準じます。ならば、法を犯さずにその「権利」を守れないのでしょうか? そう考えたある団体、中絶薬をロボットで届けるという方法を考えだしました。

活動を牽引するのは、プロチョイスをサポートする非営利団体Women on Waves、オンラインのメディカル中絶サービスWomen On Web、そして女性の権利を訴えるフェミニスト運動団体ROSA。中絶が認められていない地域に中絶薬を運ぶ役目はロボット。さらに、このロボットの操作を地域外から行なえば、法律に触れることなくサポートができるというのがこの活動。もちろん、抜本的な問題の解決にはなりませんが、ロボットで法の穴をつけば、少なくとも今助けを必要とする人をサポートすることはできます。

中絶薬のロボットデリバリー、プロジェクトが初めて決行されたのは、2018年5月31日のこと。北アイルランドのロボット到着地点で大規模なデモが開かれ、警察も出動。ロボットの操作はオランダから行ないました。現場の警察に押収されたロボットと薬はあったものの、複数台を送り込んだことで、結果、3人の女性の手に中絶薬を届けることに成功しました。

法律が追いつかない最新テクノロジだからこそ、できることがあるのでしょう。ただ、テクノロジが権利を授けることはできません。権利を掴みとるのはあくまでも人間。今回のロボットは、北アイルランドに投じられた石となるでしょうか?



Image: Women on Waves
Source: Women on Waves

Melanie Ehrenkranz - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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