失われた「固定電話」に置き換わる。Amazonのスクリーン付きスマスピ「Echo Spot」ハンズオン
Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

失われた「固定電話」に置き換わる。Amazonのスクリーン付きスマスピ「Echo Spot」ハンズオン

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目で見ることの大切さ。

6月20日(水)、Amazon(アマゾン)からスクリーン付きスマートスピーカー「Echo Spot」の日本発売・予約が発表されました。国内初の目でみて使えるスマートスピーカーです。今回ギズモード・ジャパンは一足先にハンズオンしてきました。

スクリーン付きってもはやスピーカーなの?という印象があったんですが、良い意味でまさにその通り。体験としてはスマートスピーカー以上でした。

正直Echo Spotにかぎってはスマートスピーカーという呼び名、変えていいんじゃないかと思います。いいネーミングのアイデアがあるわけではないですが、僕の頭の中には、その昔、どの家庭にもあった「固定電話」のイメージがただよっています。



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Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

Echo SpotはAmazonが販売しているスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズのスクリーン付きモデル。昨年の11月に発表され、海外では今年の3月から一般販売が開始されました。

僕も自宅でスマートスピーカーは使っています…が、どんどん使用頻度は下がるばかり。というのもなんだかんだ情報というものは、目で確認しないと不安なのと忘れてしまうんです。たとえば寝起きで天気を聞いても、音声だとすぐ忘れちゃうし、何かしらを注文してもあとでスマホで確認しないと不安だったり。だからこそ、スクリーン付きというオプションは納得の進化です。

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Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

デザインは丸みを帯びていて、スクリーンに時刻を表示しておけば、それこそおしゃれな置き時計として使えそうです。スクリーンは2.5インチと小さめで、解像度は480×480ピクセル。見た感じはとてもクリアかつ綺麗で荒さが目立つことはありませんでした。

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Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

本体上部にはカメラが搭載されています。どのように使うかと言えば、写真・動画の撮影や、テレビ電話的なことまで。基本的にはスマホのインカメラと同じような使い方ができます。

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Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)
Echo Spotのフロントカメラで写真撮影してみました。撮影後の写真はAmazon Primeフォトに自動アップロードされます。

ぱっと見の見た目だけでも無印Echoとは違いがありますが、一番の変更点はやはりその使い心地。スマートスピーカーの機能を拡張するだけでなく、もはやスマスピ以外の何か、になっているのです。

会場でお披露目された、Echo Spotをつかったコミュニケーション機能のデモ。

きわめつけはコミュニケーション機能。こちらは今後提供予定の機能ですが、2台のEcho Spot同士、Echo SpotとAlexaアプリ間でビデオ・音声通話が可能です。

「アレクサ、連絡して」というコマンドで相手を指定するだけで、すぐに連絡をとることができます。さらに呼びかけ機能というのもあって、自室とキッチンにそれぞれEcho Spotがあった場合、自室から「アレクサ、キッチンによびかけて」と言えば、キッチンにあるEcho Spotがカメラで周辺の様子を映し、その映像を自室のEcho Spotで見ることができます。また、2台のEchoシリーズ同士、EchoシリーズとAlexaアプリ間でメッセージのやりとりも可能。

これらの機能、まさに家庭にある固定電話のアップデート版だと思うんですよ。スマートスピーカー自体が置き型デバイスなので、よくよく考えればこういうコミュニケーション機能はぴったりだったはず。

特にテレビ電話とかって、なんだかんだ家族で利用することは少ないじゃないですか。PCでもスマホでもできるんですけど、準備がめんどくさかったり、個人用デバイスを家族が使う抵抗感とか。それが家族共有の置き型デバイスが一つあるだけで解消されるような気がするんですよね。手軽にコミュニケーションできるって、今の時代、大切なことですから。

あとは僕は実家暮らしで、よく家族が1階から2階の僕の部屋に大声で呼びかけることがあるんですが、家に複数台Echo Spotがあればそういうやりとりもなくなるわけです。あと遠方に住むおばあちゃんの家においておけば、その生活を見守ることにも一役かうでしょう。家族・お年寄りに優しい、これぞ本当のアシスタントと言えるのではないでしょうか。

Echo Spotで明日の天気予報を聞く様子。

また拡張という面で言えば、いままでのEchoにデフォルトで搭載されていた音声コマンドがとっても便利になりました。たとえば「Alexa、明日の天気を教えて」というと、音声とともにスクリーン上に天気予報が表示されたあと、続けて詳細な週間予報、降水確率などの情報が表示されます。これなら寝ぼけざまに聞いても、音声と目でしっかりとチェックするができますね。

Echo SpotでAmazonの商品を注文する様子。

Echo経由のAmazonでの注文も、リストで商品が表示されるので安心です。誤注文も減りそう。

また、いままでEcho向けに提供されていたスキルも、現段階で約50個がEcho Spot対応していて、スクリーンを活用した使い方ができるんです。

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Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)

印象的だったのが動画コンテンツ。たとえばレシピ動画サイト「Delishキッチン」のスキルでは、音声操作だけでレシピ動画を再生できます。キッチンでの利用なんかに大アリですね。またTOKYO MXが提供する無料の動画配信サービス「エムキャス」のスキルでは、放送中の番組を無料で見られます。

さすがに動画コンテンツは2.5インチのスクリーンなんかで見れなくない?って思ってたんですが、体験後は「全然あり」の一言です。

Echo Spotで「Delishキッチン」のスキルからレシピ動画を見る様子。

動画をスクリーンで再生するときは、黒枠つきで映像全体を見せるほか、映像を画面いっぱいに表示することも可能です。

黒枠つきで表示された動画のサイズ感は、だいたいiPhone Xを縦にした状態で動画を見る時と同じくらいです。スマホを毎日使っている人類からすれば特に抵抗感のないサイズ感。だからこそ、がっつり見るわけではなく、ラジオ感覚で動画を見るという新たな体験でした。ちなみに、海外ではAmazon Prime ビデオに対応していますが、日本版では非対応なのが残念…。

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Image: Amazon

ここまで紹介してきた使い方は一部ですが、今後は他にもアイデア次第でいろんな体験ができそうなのが楽しみなところ。円形スクリーンで多機能って考えると「超でっかいスマートウォッチ」感もありますね。

Echo Spotはブラックとホワイトの2色展開で、お値段は14,980円(税込)。 2台目の購入は50%オフで、Arloのネットワークカメラと一緒に買えば15%オフです。またスタンドは別売りで2,190円となっています。現在、先行予約を受け付け中で、出荷開始は7月26日を予定しています。

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Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)
スタンドの装着はマグネット式。

よくよく考えるとスマートスピーカーの「音声だけで操作する」ってちょっとスマート過ぎたんですよね。だって今の時代、スマホの画面をずーっと見ることに慣れているのに、いきなり「はい、音声だけでお願いします」と言われてもキツイじゃないですか…。そんな多くの人が無意識に感じていたであろうフラストレーションを、「スクリーン」はいとも簡単に晴らしてくれるのです。

それと同時に、いまは皆がスマホを持ってることで、個々のコミュニケーションが増えています。そんな時代だからこそ、置き型デバイスとして、音声アシスタントはもちろん、コミュニケーション機能のあるEcho Spotは家庭にマッチするように感じました。

前述した固定電話感とか、スマートウォッチぽさとか、その今と昔の交わるテクノロジー感を家族で共有できるのってとても楽しいことだと思うんです。そういう体験が家族間や人々のコミュニケーションのハブになるのは、ラジオやテレビの歴史が証明しています。

Echo Spotを触っていて、ふと子どもの頃、親と一緒に家の固定電話から「177」にかけて天気予報を聞いたときのワクワク感を思い出しました。

もうスマートスピーカーって言い方やめて、「スマート固定フォン」とかどうでしょう?


Photo: ささきたかし(ギズモード・ジャパン)
Image: Amazon
Source: Amazon

(K.Yoshioka)

2018年6月22日:リンクを追加・修正しました。

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