SF映画みたいな光景になりそう。
Amazon(アマゾン)は、サプライチェーンをできる限り機械化しようと考えています。しかも、普通の機械ではなく、ちょっと変わったアイディアばかり。たとえば自立乗物や叫び声に反応するドローン、飛行倉庫といったものです。そして今回、新たにクラゲ型クレーンゲームのようなヘンテコマシン(言いすぎ?)が、特許出願されていることが明らかになりました。
「Collaborative Unmanned Aerial Vehicle For an Inventory System(在庫システムのための無人航空機)」の特許は3年前に出願されたもの。浮力エアバッグと、持ちあげたり方向を変えるためのいくつかのプロペラ、リテンション(保持、記憶)機能を備えているようです。また、イラストからはバブルボットが垂直に結合することで、積載重量の増加に対応する様子も描かれています。

Amazonの倉庫の作業にはかなりのスピードが求められ、体に支障をきたすレベルであると報告されています。
じゃあ、ゆっくり動くドローンだと、どう作業効率をあげてくれるのでしょう? 出願によると、これが解決してくれるのは「空間」の問題なんだそうです。
在庫システムは、通常、大規模な施設内で地上階と中2階にわかれています。
これまで通りの地上ベースの装置を使って、商品が密集したエリアから商品を出し入れするのは非効率的だといえるでしょう
たしかに、人間が作業することを前提としてデザインされた倉庫では、天井付近に無駄な空間が発生してしまいます。その無駄をなくすのがクラゲドローンというわけですね。
先日、ワシントンにあるAmazonの倉庫で、触覚を通じて情報を伝える「ハプティック・フィードバック・リストバンド」が期間限定で試験導入されたという噂がありました。が、今回のクラゲドローンがどこかの倉庫で使われたという話は聞きません。ただ、実際に使われるようになったらAmazon倉庫の光景がディストピアと化していきそう。
Image: Peter Gudella/Shutterstock.com
Source: US Patent Office
Bryan Menegus - Gizmodo US[原文]
(中川真知子)