サーキットベンドの必要なんてナッシング。
サンフランシスコの企業Playtime Engineeringが、今年のNAMM Showで展示したシンセサイザー「Blipblox」。見た目こそ子供向けの音楽玩具という感じですが、実はフィルターやドラムマシン、MIDIまでも搭載したガチめなシンセサイザーなのです。
この可愛げの無いギュイギュイな音とプラスチック筐体の妙たるや。ボタンを押すと音が鳴る類いのおもちゃではなく、立派なシンセサイザーであるのがわかると思います。中身は全てデジタルで、オシレーターやLFO、フィルター、エンベロープといったシンセ的要素をガッツリ搭載。内蔵シーケンサーを使って鳴らします。

手前の青いツマミはオシレーター1と2へのモジュレーター(MOD)量で、真ん中はMODのAttack量。握りやすそうな左右のレバーは、左がテンポ、右がフィルター。他にもいろいろと操作子がありますが、Synthtopiaによるとツマミにラベルがついていないのは、あらゆる年齢の人に興味を持ってもらうためとのこと。ラベルがあるとそれを理解できる人だけが対象になっちゃいそうですしね。
スピーカー内蔵ですが、オーディオ出力端子も搭載。さらにMIDI-INもあるため、MIDIキーボードやPCから鳴らせばいよいよガチシンセとして楽しめてしまいます。あと何が良いって、子供向けなのでかなり頑丈に作られてるんですよ。ということはライブでガチャガチャやったり落としたりしてもわりと許される。これは実用的、間違いない。
Blipbloxは、Indiegogoにて139ドル(約1万5300円)から予約受付中です。お子さんのSTEM教育や音楽玩具としても、あるいはパフォーマンスに新風を加えたいミュージシャンにも、良きおもちゃとしてギュイギュイ楽しませてくれるでしょう。
Image: indiegogo
Source: indiegogo, Synthtopia, YouTube(1, 2)
(ヤマダユウス型)