iOS 12とAndroid P、どっちが楽しみ? 期待度で五番勝負!

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  • author 湯木進悟
iOS 12とAndroid P、どっちが楽しみ? 期待度で五番勝負!
Image: Google/Apple

秋が待ち遠しい…。

Google(グーグル)Apple(アップル)も、この秋にリリースされるAndroid PiOS 12で、ボクらの心をワクワクさせてくれています。すでにデベロッパーアカウントなどでベータ版が試せますが、気になるのは「どちらのアップデートのほうが期待を裏切らず、よりすばらしいものになってくるか?」でしょう。

現時点では、あくまでもベータ版の評価にすぎません。実際にリリースされるアップデートでは、それまでの数か月間で新機能が追加されたり、逆に搭載が見送られたりする機能も出てくることでしょう。こうした状況を踏まえながら、各機能の細かなレビューではなく、インプレッションでの比較評価をお届けします。

ちなみにiOSのほうが、より多くのアップデートを盛り込んだ形になっています。AppleはiOSのアップデートといっしょに、さまざまなモバイルアプリやmacOSのアップデートまで同時に予定しているからです。一方Androidは、OSの基本的なフレームワークこそアップデートされるものの、Googleが提供するGmailやGoogle Mapsなどの各アプリは、個別にアップデートされます。

勝負1:デジタルヘルスは五分五分

iOS 12でもAndroid Pでも、デジタルヘルスの視点から見たアップデートがありました。見やすいダッシュボードが追加され、どれくらいの時間をスマートフォンに費やし、どんなアプリをよく使っているかが示されます。これによってスマホ依存の度合いが一目でわかるように。

iOS 12ベータ版を見る限り、この機能はシンプルで使いやすいものです。Android Pでも可能になる予定(現状スクショのみ)のこの機能、どのアプリにどれほど時間を使うかの制限をかけることができ、ストレスにならないアプローチで使いすぎを警告してくれます。

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Image: Google

ベータ版では十分には試せないものの、紹介されてきたスクリーンショットなどから考えると、Android PとiOS 12とで大差はなさそう。スマートフォンとの付き合い方を変えたければ、Android PもiOS 12も、どちらもボクらをしっかりとガイドしてくれそうです。

勝負2:メッセージアプリはiOS12に軍配

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Image: Apple

この勝負では、明らかにAppleに軍配があがりそうです。「Memoji」作成機能によって、Animojiがついに本当に楽しく使えるレベルへと進化しました。ただし、iPhone Xユーザーである必要があるんですけどね。

おまけにFaceTimeには、グループビデオチャットを可能にする機能が追加され、これを待ち望んでいたというユーザーだっていることでしょう。

残念ながら、Googleのメッセージアプリへのアプローチは、やや迷走ぎみです。ハングアウトアプリこそ、クロスプラットフォームで使えるアプリとして完成されると考えられていましたが、どうやらGoogleはそうは思っていなさそう。むしろ、いまだにAndroid MessagesAlloという先行き不透明なアプリに力を入れてるみたいですね。

もちろん、Androidでも、グループビデオチャットや絵文字を楽しむ方法はあります。それにiMessageは、Apple製品のユーザー以外には、相変わらず冷たい仕打ちで差別化を図っています。でも、今回のAndroid P対iOS 12という比較でいうならば、毎日使うメッセージアプリにおいてAppleのほうが上をいっており、Googleはどこへ向かっていくのか謎のままですね。

勝負3:AR機能もiOS12が強し

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Image: Apple

AR部門においても、やはりAppleに軍配があがるでしょう。iOS 12では、すでに評価も高いARKitのプラットフォームに共有機能が追加され、今回のアップデートでは、新たな「メジャー」アプリも標準で加わります。このアプリの出来栄えはなかなか!

Googleも、AndroidでARCoreのプラットフォームをサポートしており、きっとAndroid Pとは別にアップデートがリリースされることでしょう。しかし現時点では、がんばってAppleを追いかけている感が漂ってしまいます。なので、もしARアプリを堪能したければiOSを選んだほうがいいでしょうね。なんといってもすぐに大多数のユーザーが最新版のiOSへとアップデートしてくれることも、十分な追い風になっているようです。

とはいえ、Googleもひとつだけ優れたAR機能を披露しています。GoogleはI/O 2018で、ARモードでのGoogle Mapsのデモを見せてくれましたが、いま眺めている風景に矢印や進行方向を重ねて表示してくれるので、これは実際に路上で方向感覚をつかみやすそう。ただ、これはAndroidのOSレベルというより、アプリ単位でのアップデートを予示するものなんでしょうかね?

勝負4:音声認識アシスタント、今回はSiriに期待

音声アシスタントの分野だと、広い意味ではGoogleが勝利を収めそうですが、今秋に追加される新機能に限るならば、Siriのほうが優れているようにも思えます。Siriの新たなショートカット機能で、1度の音声コマンドから一連のアクションが完了できるのは、とっても便利そうですよね。

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Image: Apple

実際のところ、これがどんなふうに使えるのかは登場するまでわかりません。ショートカットを登録するには手間がかかりそうですが、とにかく早く使ってみたい!

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Image: Google

なお、Google Assistantにも実は「Routines」という似たような機能が用意されています。でも、Siriのショートカット機能に比べると、どこまで使い勝手がよいのか現時点ではわかりません…。

ロック画面にあらわれるSiriのサジェスチョン機能も楽しみなところ。Androidでも、交通情報や天気予報がロック画面で表示されることはありますよね。しかし、あくまでもステージ上のデモから判断するだけですけど、Appleが目指しているもののほうが、この分野では使い勝手がよさそう。

また、Android PでもiOS 12でも、アプリでショートカットを設けるように促してくれるみたいです。たとえば、ライドシェアサービスのLyftのアプリを単に開くだけでなく、ワンアクションでLyftで家まで帰れるように手配してくれるようになるってことです。

ただ両者のアプローチには、根本的に違いも。Siriの場合、スマートフォンにタッチせずに使えたり、自分でも気づかなかったショートカットを次々と提案してくれるようですが、Google Assistantはこれまで使ってきた利用スタイルの分析をもとに、どうすればタスクを自動化して手間を省けるかの提案を次々としてくれるイメージです。

この違いからすれば、将来スマートフォンに触れることなくタスクを自動化する未来には、Google Assistantが先に到達しそうです。でも、今秋に追加される新機能に限っていえば、Android PよりもiOS 12のほうが注目すべき点は多いでしょうね。

また、AppleはSiriによって個人情報やカスタマイズデータのすべてがクラウドに保存されることは決してなく、デバイスのみに保存されるというポイントも引き続き強調しています。ということで、プライバシー保護の観点ではAppleに軍配があがるでしょう。この分野では、視野を広げると比較ポイントがいろいろありそうですけど、今回はAndroid PとiOS 12の比較にとどめておきましょう。

勝負5:まとめるとiOS 12がちょっとリード

総合的には、今秋のアップデートにおいて、iOSユーザーのほうが、より多くの新機能の追加を期待できそうです。すべてがスムーズに提供されそうですしね。繰り返しになりますが、GoogleはAndroidのOSアップデートとは別で各アプリをアップデートするので、こればかりは致し方ありません。

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Image: Apple

最後にiOS 12の主な改善点をひとつあげるとしたら、それは通知のグループ化でしょう。まとめてスワイプできるのは大助かりです。あとパスワード管理機能もすばらしく、もしあまりにたくさんのサービスで共通のパスワードを使い回していると、自動で警告してくれるようになります。

バッテリーの状態を示す画面も改良を遂げ、より細かく表示されるように。まだテスト段階ですが、Screen TimeやMemojiなどの目玉となる新機能は、いずれも高い完成度で仕上がっています。あとはApple Photosが、Google Photosと同じくらいレベルアップをはたしてほしかったりしますね。他の各アプリはいつも通り、少しずつマイナーアップデートされるのでしょう。

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Image: Google

Googleに関しても、期待できる点が数多くあります。Do Not Disturbのオプションは非常にスマートですし、きっとAndroid Pで提供されるアプリの利用時間制限や就寝時の利用制限なども、若干ながらiOS 12より直感的で使いやすくなりそう。

iOS 12と通じる点でいうと、Android Pでも特定のアプリからの通知をオフにしたり、ジェスチャーでのコントロールやノッチのサポートなどが追加されていきます。これらはGoogleがAppleからアイデアを得たものであり、ユーザーにとっては、よりスマートフォンが魅力的で使いやすいものになりそうです。

いまや、AndroidとiOSで互いにアイデアを奪い合ったり、その機能ほしさゆえに乗り換えざるを得ないという時代は過去のものとなりました。これは今秋のアップデートも同じで、かなり似た機能がAndroidにもiOSにも追加されていきそうです。

同時に、プライバシーや互換性、セキュリティなどを考慮するならば、Androidを選ぶのか、それともiOSを選ぶのかは、やはりいまだに大きな選択肢でもあります。この分野に関しては、Android PでもiOS 12でも、両プラットフォームの隔たりは開いたままですね。ただどちらかを選ぶとすれば、iOS 12のほうが、今秋のアップデートでは期待するところが大きいと思われるでしょうか。


Image: Google/Apple
Source: Gizmodo US

David Nield - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

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