3Dモデルがお絵かき感覚で生みだせるなんて!
バーチャルYouTuberや、仮想現実でコミュケーションをする「VRChat」など、個人制作による3DCGキャラクターというのを見かける機会が昔に比べて圧倒的に増えた気がします。自分の作った3DCGキャラが動く喜び。オジサンだって女の子になれる、バーチャルの未来に乾杯です。
そんな新時代のアバターともいえる3Dキャラクターをもっと手軽に作るべく、pixiv(ピクシブ)から3Dモデル制作ツール「VRoid Studio」が発表されました。Windwos・Mac対応で、しかも無料で使えます。
二次元のイラストを描くように3DCGを描き込めるというのが大きな特徴。「プロシージャルヘアデザイン機能」によって、3DCGにおいて表現が難しい髪の毛を毛束単位で描けたり、筆圧検知やレイヤーに対応したテクスチャ機能などを搭載しています。目の描き込みなんてほぼイラストのそれですね……しゅごい。

3DCGキャラを作りたいと思ったら、まずはモデリングソフトが必要です。マイクラっぽいポクセルが作れる「MagicaVoxel」や、優秀なフリーモデリングソフト「Blender」「Sculptris」などが定番ですが、いずれも専門的な知識を必要とします。VR交流に憧れた素人がゼロからこの分野をメキメキ学習していく話もあったりするので、やっぱ好きって気持ちはすごいなぁと。
VRoid Studioはそうではなく、イラストツールの文脈であることを大事にしていて、絵描きにとって使いやすいように作られました。イラスト経験が豊富な人でも、モデリングツールを使う場合多くのことを学習する必要がありましたが、そのあたりのハードルや要求知識を多いに緩和してくれるでしょう。

クリエイター、特に3DCGに興味があるイラストレーターにとってはより3DCGに参入しやすくなるし、見る側にとっては多様な3DCGキャラを見れるしで、ハッピーしかないですねコレ。こうなってくるとVTuber界のアバター供給も安定しそうですし、次は中の人需要が高まってくる予感。いよいよAIがVTuberを演じる『メガゾーン23』みたいなこともあり得る……? あ、インテリジェントなスーパーAIがもういたっけ。

VRoid Studioは、2018年7月末から提供開始。バーチャルブーム、なんだかすごいことになってきたぞう。