「うわケーブルじゃないっすか、初めて見ましたよ!」
なんて言われる時代も、そう遠くない気がしてきましたよ、もう。今年春にRoland(ローランド)がワイヤレスなギターアンプを発売しましたが、そのワイヤレスシステムだけを抽出した「WL-20」「WL-20L」「WL-50」を発表しました。BOSSブランドでのリリースとなります。

ワイヤレスギターアンプ「KATANA-AIR」に搭載されていた独自のワイヤレス技術を採用し、高音質と低レイテンシーを実現。「WL-20」はギター専用で、「WL-20L」はいろんな電子楽器に対応します。Rolandの「AE-10 エアロフォン」もワイヤレスにできるそうですから、シンセサイザーとかのモノラルLINE OUT端子をもった電子楽器なら何でも飛ばせる……!?

一方の「WL-50」は、ペダルボードに置きやすいコンパクトエフェクターサイズ。9V電源を取り出せるのと、ケーブルを繋いだときと同じ音質変化を再現する「ケーブル・トーン・シミュレーション」のオフ/ショート/ロングを切り替えられます。具体的にはショートの場合3m、ロングなら6mのケーブル接続の音質を再現。「WL-20」は常にオンの状態で、3mケーブル接続の音質を再現してくれます。また「WL-20L」の場合この機能が搭載されていません。
接続が10秒ほどで済んじゃうってのもすごいんですけど、複数のWLシリーズを同時使用できるっていうのもヤバくないですか? スタジオやライブにも使えるとのことですから、そうなるとステージ上ではMVみたいにケーブルレス状態ですよ。2.4GHz帯を使うので環境によって接続がどうなるのか、そのへん気になります。
発売日は2018年7月14日(土)。オープン価格ですが、イケベ楽器さんでは「WL-20」「WL-20L」が1万8500円、「WL-50」が2万円となっています。ギター以外にも使えるっていうのは、ポイント高いなぁ。
(2018年6月15日 12:50修正)「ケーブル・トーン・シミュレーション」に関して、各商品の説明に誤りがありました。「WL-50」はオフ/ショート(3mケーブル接続時を再現)/ロング(6mケーブル接続時を再現)、「WL-20」はオン(3mケーブル接続時を再現)のみ、「WL-20L」はこの機能を搭載していません。謹んで訂正いたします。