仕事にならないと、ある意味生死にかかわる問題ですもんね。
6月27日から最低8時間、世界中で一部のユーザーに限りGoogleホームとChromecastが障害が発生し使えなくなるという事態が発生。しかしその裏では、チームコミュニケーションツールのSlackも落ちていました。日本のTwitterでもトレンドになるほど大騒ぎの事態に。
All workspaces are currently experiencing difficulty connecting to Slack. We appreciate your patience while we look into this. https://t.co/jdzxIeLoWA
— Slack Status (@SlackStatus) 2018年6月27日
現在すべてのワークスペースは、Slackへの接続が困難な状況です。調査の間、お待ちいただきますようお願いします
Slackはオフィスに出勤せず、自宅などからテレワークをしている人たちに重宝されているもの。東海岸のジャーナリストたちは、この障害により古典的なEメールでの連絡を強いられたのだとか……。
米GizmodoのHudson Hongo記者もまた、その障害でSlackが使えなくなったひとり。彼は連絡手段を遮断され、あたかもデジタルな臨死体験を味わったようです。
ハドソン記者のSlackはモバイル版もブラウザー版も、デスクトップ・アプリも全滅。同僚たちはこれにどう対処しているのか不思議に思いつつ、「誰かこれに良いジョークは思いつかないのか?」などと思いつつ不安の中にいました。彼は自宅で作業しているため、どう対処して良いのか路頭に迷った気分になってしまったのです。

上司にはこの記事を書くとテキストしたものの、Slack上に同僚たちの姿が見えず、連絡が取り合えない状態です。情報はTwitterでチェックできるものの、それはあえてせず更新ボタンを押しまくって皆の生存を確認していました。

「これが死というものなのか?」と感じたHudson記者。そして映画『ブレードランナー』の一説を拝借して、「すべての瞬間、時間の中に失われる。雨の中の涙のように……ということなのか?」と小粋なフレーズまで飛び出す始末。もちろん一度も死んだ経験はないものの、その疑問は頭から離れなかったそうです。
そんなこんなで、6月27日の13時前にはワークスペースが復旧。再び仕事に戻ることができました。そしてHudson記者は、思わず神に感謝したのでした。めでたし。
Image: Slack
Source: Twitter, Down Detector
Hudson Hongo - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)