AIが司令塔になる感じかな?
ソニーと関連企業9社、そして都内を中心としてサービスを提供しているタクシー会社7社が手を結び、ソニーが持つ人工知能(AI)技術を活用した新たなタクシー関連サービス事業準備会社「みんなのタクシー株式会社」が設立されました。現在は事業準備会社ですが、2018年度中の提供開始を目指して、事業会社に移行するとのこと。
「AI技術で何するの?」というと、現在発表されている構想としては需要予測。
シーンに合わせた需要予測を行なうとともに、それをさばけるように会社の枠を超えて、必要な時に必要な台数のタクシーを用意できるようにするのが目的となっています。
これはいくつかのビッグデータを使えばある程度予測できそうですし、確かにAIが得意なジャンルですね! ひょっとしたら混み合う時間、場所でなかなかタクシーが捕まらない!といったことも起こりにくくなるかもしれませんよ。
でも、同時にあれどうなるの?といった心配事も。
先日、「Uber」もタクシー配車の実証実験を発表しています。こちらはAIではなくアプリを使ったタクシー配車。どちらかと言えば、自分から能動的にタクシーを手配する術ですね。Uberとしては国内での展開を自家用車でのライドシェア(いわゆる白タク)からタクシー配車システムへと舵取りを変更。日本のタクシー事業者20社以上と契約に向けて協議を行なっているとのことですけど、そこにきてこのニュースです。
AIによる需要予測と、アプリによるタクシー配車。ジャンルが違うので、お互いにストレートで殴り合う形にはならないとおもいますけど、どちらも決済サービスがからんできているので、ひょっとしたらちょっとしたジャブの打ち合いくらいはありそうな予感も…。
個人的にはその後に肩を組んで、青春マンガのようなハッピーエンドを期待したいなぁ。タクシーが便利になったほうがいいしね!
Image: TokyoSky / Shutterstock.com
Source: ソニー
(小暮ひさのり)