ファミリーカーだからこそ、この機能は欲しくなりますな!
本日SUBARU(スバル)は、国内向けに新型のフォレスターを発表しました。インプレッサと共用のプラットフォームを用いたクロスオーバーSUVで、街中も高速道路も未舗装道も雪道も快適に走れるすごいヤツ。日本でも人気の1台ですが、特に海外での需要が圧倒的なクルマなんですよ。
初代は優しげな雰囲気がありましたが、5代目ともなるとタフかっこよさに磨きがかかっていますね! ボクシーなスタイル!

そして新たに搭載される機能のうち、ギズモードが注目したいのは「ドライバーモニタリングシステム」です。フォレスターのインパネ(メーター類が設置されているフロントパネル)にはカメラが組み込まれてるんですが…
フォレスターはこのカメラを使って、いま乗っているドライバーが誰なのかを認識。あらかじめ登録していたシート&ミラー位置にセッティングしたり、前回乗ったときのエアコン設定を呼び出してくれるのです。
スバルのSUV、新型フォレスターの「顔認識」機能がすごかった。乗り込んだドライバーが誰かを認識して、シート位置やミラーの角度を自動で設定してくれるんです。 pic.twitter.com/3SsslhyRsx
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2018年6月20日
実際に体験してきました。…こいつ…動くぞ! 他の人が乗ってシートセッティングが変わっていたとしても、自動的にビシッとベストなセッティングをしてくれます。
自分しか乗らないクルマなら、シート&ミラーの位置はいつも変わりません。でも家族が乗るファミリーカーだと、乗る人によってセッティングは変わりまくり。いちいち元に戻すのって面倒だよね…そのプロセスをないものとしてくれる機能なんです。

カメラはドアを開く前から稼働しており、シートに座って一呼吸するくらいのタイムラグでシートがウインウインと動きます。待たされている、という感じはありません。むしろこれ以上速くなると急かされていると感じてしまうかも。
今までもシート位置などを記憶してくれるクルマはありました。しかしメニューで呼び出さなければならないもので、やっぱり一手間ありました。
新型フォレスターのドライバーモニタリングシステムは、その一手間もなくしてくれるもの。そうまとめると地味に聞こえるかもしれませんが、複数のドライバーがハンドルを握る環境だとその利便性はジワリと浸透しそう。時間をかけて「なくてはならないもの」となりそうな予感、あり。

ユーザーは5人まで登録できます。6人以上で同じクルマを運転する、というシチュエーションは働くクルマ以外にないだろうから問題ないでしょう。

ドライバーの登録もカンタン。ハンドルに備わったINFOボタンを長押ししてセッティング画面を表示。「ドライバーモニタリングシステム」を選び、ベストなシート位置・ミラー位置とユーザー名を登録します。

…っと、ドライバーモニタリングシステムがもたらす機能は、ドライビングポジションの自動セットだけではありません。車内のカメラは常にドライバーを見張っており、ドライバーの眠気や前方不注意をチェック。運転中に一定時間目を閉じていたり、顔の向きを前方から大きく外したりすると、アラートを発してくれる予防安全の機能ももたらしました。
顔認識の技術ってデジカメのAFやスマホのロック解除だけのものじゃないんですね。今は車にも顔認証が使われる安全対策にも効果的なんですね。