畑違いのソフトで映画のVFXを再構築するチャレンジ。
1992年に公開された近未来SF映画『ターミネーター2』。シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーの名声を押しあげた名作で、印象的なシーンも盛り沢山でした。未来からすっぽんぽんで転送されてきたT-800が、赤外線っぽいビジョンで自分に合う服を物色するシーンとか、忘れられないですよね。データ情報や数字の羅列、グリッドや照準などハイテクっぽいグラフィックが実写映像に合成され、シュワ目線が味わえる場面となっていました。
そして2018年の今、直感的な操作でウェブサイトやモバイルアプリのUI/UXを構築できるAdobe XDを使い、シュワ目線のシーンを再現する試みが行なわれました。
まずはAdobe XDがどういうものなのか、プロモーション映像をチェックしてみてください。
そして次に、Adobe XDを使って1992年のVFXが再現されていく様子をどうぞ。
Adobeとタッグを組んだのは、デザイン事務所のTerritory。彼らはこれまで、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『ブレードランナー2049』、さらに『レディ・プレイヤー1』などで劇中に登場するインターフェイス・デザインを作ってきた経験豊かなスタジオです。
いつもなら未来的なデザインを作っている彼らですが、26年前の人たちが考えた未来の殺人アンドロイドが見るビジュアルを再現するのは大きなチャレンジだったようです。また、彼らは完全再現するだけでなく、現代風のテイストに味付け。よりクールなT-800ビジョンが完成しました。
しかし、ウェブとアプリ用のデザインソフトで、SF映画のVFXが作れるというのは目からウロコ。クリエイターの技量やセンスなくしてはできない技巧ですが、ソフトも負けてはいられないとばかりに進化してるってことですね。
Image: YouTube
Source: YouTube(1, 2), Adobe, Territory via 9to5Mac
(岡本玄介)