探査機たちの見事な連携プレイが見られるか?
人類は、1960年代から火星に向けて人工衛星や探査機を送り続けてきました。しかし着陸時のダメージや通信エラーなどから、やたらと失敗が多く、難易度かなり高い模様。ここ数年は移住計画なんかも構想されてますよね。まずはその第一歩として、NASAとESA(欧州宇宙機関)が協力し、火星から土を持ち帰ろうと試みているようなんです。
engadgetによると、ESAはおよそ5億7千万円で旅客機メーカーとして名を馳せたAirbus(エアバス)と契約。彼らには土のサンプル回収用探査機を作ってもらうべく、まずはコンセプトデザインを作ってもらうことに。それが6輪車のこれ。アームやカメラを搭載したFetch rover(フェッチ・ローバー)です。

依頼の理由は、エアバスが2021年に火星へと送られる探査機ExoMars(エクソマーズ)を作っているから。エクソマーズはいくつもの調査をこなす高機能な探査機ですが、フェッチ・ローバーはサンプル回収だけをメインの目的に作られています。重量はおよそ130kgですが、高温の地表で自ら決めた道を何日も何日も長距離移動せねばならないという、厳しいミッションが待っています。ですがそれが成功したら、世界初の試みです。責任重大!
実はこのミッション、先に到着予定の探査機「Mars 2020(マーズ2020)」が火星の地面にドリルで穴を掘り、30本以上のチューブを各地に残して回るのを、フェッチ・ローバーが回収するという連携プレイ。
科学技術は進歩していますし、ミッションの成功を楽しみにしておきましょう!
Image: NASA/JPL/Cornell
Source: UK Government, engadget, Wikipedia
(岡本玄介)