ほんと、好きなメーカーです。
茶楽音人と書いて「さらうんど」と読めた人は、オーディオ沼の素養アリです。「音の薫り」を届けることをコンセプトとするメーカー、茶楽音人もポタフェスに出展しており、発売されたばかりの製品を展示していましたよー。
真鍮ボディで引き締まった低音を再現

その名も「Co-Donguri Brass」と、「Co-Donguri Blance」。両者の違いはバランス接続かアンバランス接続かだけなので、以下「Co-Donguri」とまとめます。2018年6月29日(金)に発売されたばかりの新製品イヤフォンです。
やはり目を引くのは、真鍮製のボディでしょう。手に取るとズシっとくる重みがあります。これはデザイン的にテンションが上がるだけでなく、イヤホン筐体の共振を抑える効果もアリ。振動を抑えることで引き締まった低音を再現し、タイトでノリの良いベースが聞けるんです。

じゃあ装着した時も重いのかというと、そんなことはまーったくありません。耳に重さを感じることもなく、むしろ程よい重みでイヤフォン自身が安定しているように感じました。耳の中でイヤーピースがズレにくく、首を動かす時の違和感が緩和されますね。
音色はとってもスウィーティー。主張しすぎない低音とヌケ感のある高音で、J-PopもAdeleも美味しくいただけます。特に低音の鮮明さは、同価格帯のイヤフォンと比べると「マジかよ」って気持ちにもなるところ。だってこのイヤフォン、バランスタイプで4,600円なんですよ? アンバランスタイプに至っては3,700円なんですよ!? ハンパないって!
編注:バランスタイプのほうが音質面で有利。
僕はもともと茶楽音人のイヤフォンが好きで、フィット感、音質、値段のバランスの良さはピカイチだと思ってました。今回の「Co-Donguri」にもそれを感じたのですが、前モデルから特に大きなアップデートはないんですよね。
でも、筐体をアルミから真鍮にしたり、ケーブルを4芯に変えたり、イヤーピースを変えたりと、細かなブラッシュアップが多いんです。そうした小さな改良積み重ねが体験のアップグレードに繋がってると思うと、なんだかエモいよなぁと思うのですがいかがでしょうか。か!

バランスタイプとアンバランスタイプの違いは端子部分だけなので、この上質な試聴体験が最低3,700円から得られるんですよね。これくらいの価格なら軽はずみな気持ちで購入できるし、その聞き応えに感動したなら「バランスタイプだとどうなっちまうんだ……?」とさらに上を知りたくなり、晴れてポタアンデビューという道もさもありなん。こうして人はオーディオ沼に身を沈めてゆく。
そうした、さらなる視聴体験の導入としても、もちろん単体で見ても、あらゆる面で優れたイヤフォンだと思います。量販店にもわりと置いてあるので、ぜひ真鍮ボディにタッチしてみて下さいな。
Photo: ヤマダユウス型
Source: ポタフェス2018
(ヤマダユウス型)