Magic Leap社の秘蔵っ子ARヘッドセットは今年の夏に初出荷!

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  • author 西谷茂リチャード
  • 編集部
Magic Leap社の秘蔵っ子ARヘッドセットは今年の夏に初出荷!
Image: magicleap/Twitch

今年の夏はアツいぜ!

今日の午前3時(日本時間)に、Magic Leap(マジック・リープ)社がライブ配信を行ないました。そこでは「Magic Leap One」が今年の夏から出荷され始めるという発表に加え、Magic Leap Oneのスペックや実機の視界デモなども公開。やっと…、やっと見れましたよ!

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Image: magicleap/Twitch
ライブ配信中に写っていたMagic Leap Oneの箱らしきもの

出荷は夏だけど受け取れる人は限られてる

今年の夏にMagic Leap Oneの出荷を始めるとの発表ですが、まずはクリエイターやデベロッパーが優先されるみたいです。なので、いわゆる市販はおそらく来年になりそうな予感。

分かります。ARプラットフォームとして一般に公開される前に、Magic Leap Oneで扱えるコンテンツを充実させておく狙いなんですよね。でもMagic Leapさん。4年も焦らされた僕たちの期待感は相当なものになっていますよ!

スペックは…たぶん即応性グラフィック重視の構成

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Image: B.Zhorov/Shutterstock

Magic Leap Oneは「Nvidia Tegra X2」というプロセッサを積んでいます。これは自動運転車やスパコンにも使われているプロセッサで、AI関連やグラフィックの処理を素早くこなせるものです。そんなパワーをなにに使うのかというと、Magic Leap Oneは周囲の環境にある個別の物体も認識するようになるらしく、これにAIが使われるのだと思います。

でももっと重要なのは、このプロセッサが出力できる映像が4096×2160の60fpsだという点です。これをふたつの視界に分けるはずなので、片目あたりの解像度は最大で2000×2000といったところ。でもおそらく、高いリフレッシュレートを保つためにもう少し引くい解像度になると思います。配信主も言っていたように、AR体験のよさはリフレッシュレートに比例するところが大きそうですからね。即応性、大事です。

ちなみに、OSは「Lumin OS」と呼ばれているLinuxベースの独自OSです。かなりAR向けの最適化がなされていて、プロセッサのコアのいくつかを完全にアプリの処理に充てられるのだそう。なのでアプリのAR体験はアプリ自体の出来によるところが大きそう。応援してますよ、デベロッパーさん方!

視界のリアルさは、たぶん付けてみないと分からない

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Image: magicleap/Twitch

今回のライブ配信では実機の視界デモが公開されたわけですが、ちょっと期待していたものとは違いました。僕が期待していたのはMagic Leap Oneの後ろからカメラで覗いている映像だったんですが、公開されたのはMagic Leap Oneの生成するキャプチャ映像。要は、見えるであろう視界を再現した映像というわけです。

とはいえ、この映像はMagic Leap Oneの半透明ディスプレイをうまく再現しているのだと思います。上のスクショからもわかるように、ARで表示されている岩は透けてます。視界を一旦遮ぎる没入型の「Windows MR」とは違って、実際の視界にARを重ねる方式なのです(Hololensみたいに)。

「そうかー、透けちゃうかー」って思いますよね。でもライブ配信で語られたエピソードでは、ARで表示された猫を本物だと勘違いした体験者がMagic Leap Oneを外した際に、「あれ? 猫はどこに行ったの?」って聞いてきたのだそう。お気持ちはわかります。でもこればっかりは付けてみないと分からないですからね!

手も目も認識するし、マルチプレイ対応!

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Image: magicleap/Twitch
青い線は環境の境界を表しています

見出し通りです。手を認識します! YES! Magic Leap One実機のデモ映像では飛んでくる岩を手でブロックしたり、指でつまむ動作も認識してましたよ。来たんですよ。いよいよ手を空中で動かす人々が当たり前の日々になるんです。楽しみだぁ。

でも手の認識精度や、手周りのAR映像はLeap Motionの方が先を行っているかなという印象でした。バーチャルウェアラブルAR卓球を超えるデモはなかったかなと思います。

あと、視線やまばたきも認識するみたいですよ。これがどういう使われ方をするのかは詳しく語られませんでしたが、もしかしたら「Foveated Rendering」技術を使うのかもしれません。これは視線の中心以外をテキトーにぼかして処理する技術で、処理が軽くなるのと、より自然に感じられるという利点があります。まばたきは…ウィンクで操作とか? それか画面をその一瞬暗くするとかでしょうか。これも楽しみですね。

そして、マルチプレイできます。Magic Leap One、最高です。ARの要所を全部押さえて来た感じですね。iOS 12でもARマルチプレイに対応していましたが、やはり視界そのものがARというヘッドセットが理想なのは間違い無いです。iOS 12の方式だとスマホやタブレットがAR世界への「窓」みたいな感じで、入り込めはしなさそうですから。

着脱がめちゃ早い

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Image: magicleap/Twitch

取り出してから頭に装着するまで5秒でした。すごい早さです。もちろん実際に使用する際は処理ユニットの「Light Pack」やコントローラーといったものも取り付けなければならないでしょうが、この素早さは新鮮でした。

アメリカではもう販売店が決定 & 次は5G対応…?

ちょうど昨晩遅くに発表された内容によると、AT&TはMagic Leapと独占契約を結び、アメリカのキャリアで唯一Magic Leap製品の消費者向け販売や店頭デモができるキャリアとなりました。そしてその理由のひとつに、「AT&Tは5G技術のリーダー」だからというものが挙げられていて、次のARヘッドセットは5G対応で外出向きかも、というワクワクすぎる展開です。もう楽しみで仕方がない!

町中で手がワサワサ。


Image: magicleap/Twitch, Shutterstock
Source: magicleap/Twitch, AT&T

(西谷茂リチャード)

2018年7月12日:誤字を修正いたしました。

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