乗るところ、ない!
バスやタクシーで無人自動運転のEVが開発されている昨今、「だったら無人運転のレーシングカーもアリなんじゃないの?」なんて思ったことはありませんか?
たとえ実用性がなくても、カーレースは娯楽として愛されてきました。そして現在、AIを搭載することによって無人自動運転EVのレーシングカーを作っているところもあるんです。
それがROBORACE(ロボレース)のROBOCAR。デザインもSF感満載で超絶カッコ良いんですよ、これが。
車両にはレーダー、Lider、GPS、超音波、マシーン・ビジョン・カメラといったセンサー類が搭載。それらを演算するのは、自動運転のためのAI車載コンピューター、NVIDIA DRIVE PX2です。さらには木々などでGPSの電波が遮られてしまっても、AIが周囲の安全性を確保しつつ、どのように自動で運転すればいいのかみずから判断します。
動画によると、エンジンは135kWのモーターで、500馬力というパワーを発揮。最高速度は320km/hと、新幹線並みの爆速で走ることが可能です。
デザインは、映画『トロン: レガシー』や『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』、それに『オブリビオン』でも車両デザインを担当したドイツのコンセプトデザイナー、ダニエル・サイモンさんが担当しています。
ROBORACEは、一般車両による路上での安全性向上のためにこの技術を投入しているそう。将来的には、培ったデータや機器が市井の乗用車に継承されるのでしょう。早く複数台で競っているところを見てみたいですね。
Image: YouTube
Source: YouTube(1, 2), ROBORACE, NVIDIA DRIVE PX2, DANIEL SIMON
(岡本玄介)