身分証いらないです! シドニー国際空港が、ID代わりの顔認証をテスト導入
Image: ChameleonsEye / Shutterstock.com

身分証いらないです! シドニー国際空港が、ID代わりの顔認証をテスト導入

今後、海外旅行でパスポートがいらない世の中がやってくるかもしれません。だって、旅行者本人の顔が何よりの本人確認ですから。先陣をきって、顔認証スキャンをテスト導入したのがシドニー・キングスフォード・スミス国際空港。先週から、パスポート代わりの顔認証が空港の一部でスタートしました。

顔認証でパスポート、ボーディングパスが必要なくなる

シドニー空港での顔認証テストが実施されているのは、一部のカンタス航空利用者。チェックイン、荷物預け、空港ラウンジ利用、ボーディング、このすべてがパスポートの提示なしでできることになります。オーストラリアは、シームレスな旅に向きあう世界の最先端。プログラムは数年前から始まっており、過去5年で9400万ドル(約104億)をシステム導入にかけています。ただ、シドニー国際空港の年間の利用者は4300万人なので、この数を問題なくさばいていくには、まだまだシステム拡大・アップグレードが必要でしょう。

ネタ元CNBCの取材にて、空港CEOのGeoff Culbert氏は、「将来的に、チェックイン時にパスポートを探すなんて手間はなくなります。ボーディングパスを、紙のチケットやスマートフォンの画面で見せることもなくなるのです」とコメント。また、顔認証を導入することで、空港ラウンジ利用者へ、より個別のサービスを提供できるとも語っていますが、そこんとこの詳細はまだ明らかにされておらず。

ID提示なし=行動が監視される?

パスポートや身分証の提示がない旅は確かに、スムーズ。シームレス。便利。さすがハイテク。ただ、これについて回るのは、常に行動を監視されているという怖さです。このバランスをどうとるかって話ですよね。私は悪いことしないから便利さとるわ!って人も、システムに何かミスでもあれば怖いわけで。実際に、ロンドン警察がテスト導入している、監視カメラネットワークを使った指名手配犯自動認識システムでは、無実の人に誤って反応したのが98%と困った結果になっています。

ただ今の世の中、テロ対策も大きな課題。顔認証がこれに役立ちますと言われれば、これ以上ない導入の決め手となりそうで…。キャンベラ大学の准教授で、プライバシーの専門家でもあるBruce Baer Arnold博士は、「ハンマーを持っている=悪という、簡単な図式ではない」と懸念点を指摘。

まぁ、これは顔認証システムが進み、精度があがればあがるほど解決されていくのでしょうけれどさ。システム向上のスピードと、システム導入のスピードのどっちが早いのかという不安はまだまだあるわけで…。でも、顔認証システムのためにあちこちカメラつけます社会は、もうまったなしという雰囲気は感じてますけどね。そりゃもう、ひしひしと。

(2018年7月11日10:13 訂正)

シドニー国際空港の1日の利用者を4300万人としていましたが、正しくは年間利用者数でした。謹んで訂正いたします。


Image: ChameleonsEye / Shutterstock.com
Source: CNBC, TechCrunch

Rhett Jones - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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