陰謀論者アレックス・ジョーンズ、全所的に垢BANされGoogle自身も忘れてそうなGoogle+で虚空に向かって叫ぶ

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陰謀論者アレックス・ジョーンズ、全所的に垢BANされGoogle自身も忘れてそうなGoogle+で虚空に向かって叫ぶ
Image: Inforwars.com/YouTube via Gizmodo US

虚言を広め、興奮するとシャツを脱ぎ、強壮剤を売る陰謀論メディア「InfoWars」の盟主アレックス・ジョーンズが、今月とうとうSpotify、Facebook、Apple、YouTube、Pinterest、Vimeoで垢BANワンマン祭となり、流れ流れてGoogle+に活路を見出したようです。

誰もいないGoogle+の虚空に向かって精力的に発信している姿が、米Gizmodoによって確認されました。

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Image: Google+
1日15回投稿するなど、Google+でひとりアクティブに発信するアレックス・ジョーンズ

Infowarsはヘイトと陰謀論とトランプ礼賛を主力とする動画&音声配信チャンネルです。とんでも話でアクセスを稼いで広告収入を得ていた初期段階では年商推定15億円程度の中堅メディアでしたが、社会不安を広め、信者を励ます強壮剤を売るという垂直統合型ビジネスモデルに転じたことで、斜め上のメディア帝国に発展を遂げた珍しい会社です。

もともと札付きではあったのですが、「サンディフック小学校乱射事件は銃の悲惨さを訴え、銃規制を広めるために創作された芝居だ」という陰謀論で、越えてはならない一線を越えてしまったようです。遺族が脅迫や嫌がらせを受ける事態が長引いており、Spotifyがポッドキャストを削除し、Appleもポッドキャスト6局のうち5局を削除、Facebook、YouTube、LinkedIn、さらにはPinterest、Mailchimp、Vimeoもその動きに追随しました。

垢BANで陰謀論まとめアプリが人気急上昇

ジョーンズの取り巻き(InfoWars編集長のYouTubeなど)はちゃっかり残っているし、Appleがいくら削除しても、App Storeでは陰謀論まとめアプリが垢BAN景気で上位に急浮上しているし(こっちも削除するか米GizmodoからAppleに確認中)、Google+だってよく考えてみたらYouTubeと親会社は一緒。頭隠して尻隠さずな面もありますけどね…。Google+は単に忘れ去られていただけで、まさかこんなところにアレックス・ジョーンズが来ようとは思っていなかったんでしょう。

Twitterは静観を保つも「1週間投稿禁止」と発表

唯一静観を守っているのがTwitterでした。「他社が削除したようなコンテンツが公開されたら、うちだって黙ってはいない」という社内のメールがCNNにリークし、「いろいろ公開されているのに何もしていないではないか」と指摘され、そのツイートだけ慌てて削除しましたけど、アカウントはまだ残っています。

「削除を迫るユーザーの圧力には屈しない」というのがジャック・ドーシーCEOのスタンス。でも考えてみればおかしな話ですよね。「ぶち殺す」という言葉の綾ひとつで山本一郎氏のアカウントは自動的に凍結になるのに、アレックス・ジョーンズのアカウントの方は、陰謀論者が銃乱射の遺族をガチでぶっ殺すと脅迫して逮捕者も複数出ているのに削除されないなんて。…とぐりぐり書いてる間に、「1週間投稿できないようにして様子を眺める」と発表されました。当たり前だ…!

乱射があるたびに遺族は芝居の一座といじめられる

InfoWarsは「FBIの調べで小学校乱射の死亡者は0人と判明した」という虚報を未だに削除していません。子どもをかばって亡くなった女性教諭も、存在しなかったことにされてるんですよ? 浮かばれませんよね…。最年少のNoah君を亡くしたパパなんてもう5回以上も引っ越しています。脅迫の電話と手紙が止まらないから。写真を公開するたびに「いつまで泣いてるんだ、芝居のくせに」「どうせ生きてるんでしょ」と書かれるので、死亡証明書まで公開して「息子は確かに生きていて、そして、死んだ」と発表しなきゃならなかったんです。そんなの信じるのどこのアホだよと思ったら、フロリダの大学教授とかも一生懸命広めていたので、パパから大学に通報し、その教授は即解雇されました。こんな狂った圧力に晒されている遺族のことはだれが守るのよって思っちゃいますよ。

今年2月のパークランド高校乱射で生き残った生徒たちも、ひどいいじめに遭っていて、こっちは脅迫ツイートを1個ずつ削除する方針を発表しています(下記)。虚言の元締めが野放しなので、あんまり意味ないけど。

ちなみに米犯罪史上最悪の死者58人、負傷527人を出した昨年10月のラスベガス乱射の犯人も、周囲の人に言わせると陰謀論者の気があったそうです。市警が公開した調書には、服役中の友人や、レストランで犯行の数日前に隣で話しているのを聞いた市民からそれとわかる証言が集まっています。犯行の数週間前に、半自動式の銃を全自動にかえてくれと頼まれた人も、「断ったら、FEMAキャンプがどうのこうのとわめき、政府に銃をとりあげられる前に事を起こす」とAPに語っていますしね(FEMAキャンプは国民狩りの強制収容所で、これまたアレックス・ジョーンズが主体となって'90年代から流布している陰謀論の古典)。犯行動機は未だに不明です。でも、もしこんなインフォマーシャルみたいな陰謀論を真に受けて大量殺戮したのだとしたら、どっちも浮かばれませんよね…。

誰もいない森で木が倒れたら音はするのか、という哲学的な命題がありますが、延々とエンドレスにしゃべり続けるアレックス・ジョーンズを見ていると、「本当は誰もいない森の奥でずっとしゃべっていたいだけの人なんじゃ…」と思ったりもします。人の耳に届くから問題になるだけで。だとするならば、Google+はやっと辿り着いた安住の地とみることもできそうです。

Source: ITmedia, Infowars, Diary Mail, Global News, Twitter

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