個人的には今年の夏は可能なかぎり空調のきいた部屋で冷たい飲み物を飲んでやりすごしたいところですが、夏といえばキャンプの季節という方も少なくないはず。
そんなキャンプ好きの人はもちろん、そうじゃない私のような人でも思わず目を引かれてしまう超カッコいいキャンプ向け調理用ストーブ(コンロ)が登場し話題となりました。
こちらのストーブ「PeakBoil」はスイスのチューリッヒ工科大学の博士号候補生と生徒たちによってデザインされたもので、容器の中央にパイプが通っていて、熱がパイプを伝わり容器全体を加熱するという構造のもの。
まるでダイソンのサイクロンのようになっているバーナー部分は、波打っていることで火と触れる部分が増え、熱効率が良いものになっているのだとか。
またパイプの内側に炎を通すという構造のおかげで風に強く、動画にもあるように強風が吹く山頂(Peak)に持ちこんでもお湯を沸かす(Boil)ことができる様子。
製作には、レーザー照射で金属粉を溶融して積層するレーザー溶融法3Dプリンターが用いられているというのもおもしろいところ。3Dプリンターを用いることで、パイプ部分をかなり薄く(0.4mm)することが可能になり、高い熱効率を実現できたのだとか。薄いことに加えてとても軽いので、荷物が多い登山好きにもピッタリです。
今回紹介した PeakBoilは未だ開発中のもので、販売の予定などはない様子。ただ、3Dプリント関連のコンペ「3D Pioneers Challenge」のデザイン部門を受賞しており、その賞金を使ってさらに開発を進めていくとも語られているので、今後どうなっていくか気になりますね…!
Image: ETH Zurich
Source: ETH Zurich viaTechCrunch 、YouTube