Boseの「Sleepbuds」レビュー:高いけど素晴らしい安眠イヤホン

  • 28,996

  • author Patrick Lucas Austin - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
Boseの「Sleepbuds」レビュー:高いけど素晴らしい安眠イヤホン
Image: Patrick Lucas Austin/Gizmodo US

さざ波の音でいびきをマスキング。

一句できました。いびきだけでなく、騒がしいお隣さん、どこかから聞こえてくる好みでない音楽、雑音…うるさくて眠れないことはたびたびありますよね。そんなとき、この安眠イヤホンがあったら!と、どうやら売れているらしいBose(ボーズ)の安眠イヤホン「Sleepbuds」を、米GizmodoのPatrick Lucas Austinがレビューしてくれました。みんな結構困っているんですね。


週末の睡眠、うまくとれていますか。

僕の住んでるアパートは隣が飲み屋なので、夏になるとにぎやかさが数倍に膨れ上がるんです。だから土曜に早寝なんて無理。人のざわつきや音楽の低音が響いて、エアコンの音と相まってそれはもうやかましいのなんのって。もちろん自分が飲んでないときは音だけ聞いてても楽しくありません。

睡眠時に装着して使用するBoseの安眠イヤホン「Sleepbuds」は、ホワイトノイズを聞かせてあなたを安眠に導きます。Boseの一部イヤホンに搭載されているようなノイズキャンセリング機能は使用されていません。値段は250ドル(約2万7000円)。果たして、ホワイトノイズだけで睡眠妨害の悩みを解消できるでしょうか。

その結果はまあまあでした。ちょっと気になるところをのぞけば。

h8d9kxjpv7hwa4rqkdfb

Sleepbuds

これは何?:睡眠時に使用するノイズマスキング・イヤホン

価格 :250ドル(約2万7000円)

好きなところ:とても快適で、騒音を埋もれさせてくれるところ。使用が簡単

好きじゃないところ:時々耳から外れてしまう。アプリから操作しなくてはならない

驚くほど小さいけど機能はしっかり

Boseの安眠イヤホンはちっちゃいです。これどこから音を出してるの?って感じです。ゴム製のイヤーチップをとると、実に1セントコイン(約19mm)ほどの大きさ。イヤーチップをつけてもまだ小さいです。でも見てすぐにイヤホンだとわかる形状ですね。

ホッケーのパック似の充電ケースは大きさも実際のパックくらい(直径約7.62cm)あります。スライドして開けると白のLEDがバッテリーレベルを教えてくれて、マグネット仕様の充電ピンに差し込まれているかどうかもLEDでわかります。イヤホンを充電するには、ケースに入れてmicroUSBを接続するだけ(USB-Cが良かった)。

イヤホンは、満充電すると2晩は持ちます(最大16時間)。そしてケースはイヤホンをフル充電する容量があります。これで充電切れを心配せずにぐっすり寝られるというわけですね。

耳にナイスフィット

StayHear+ チップと称するゴム製イヤーチップの大きさは3種類。耳の中にぴったりおさまり、周囲の音をブロックする役目を果たします。ただ安眠イヤホンの装着時間はおのずと長くなってしまうため、快適さを重視するなら、あと2、3サイズほどあってもよいかなと思います。僕にはぴったりでしたが、すべての人にぴったりくるとは限らないので。

bcywhvzpktqkr0pt6cm7
Image: Patrick Lucas Austin/Gizmodo US

ただ、もっとも重要なのはフィット感ですね。ゆるいと寝返った拍子に抜け落ちてしまいますが、大きすぎると長時間使用や横向きで使ったときに痛くなってしまいます。以前、AirPodsをつけたまま、ポッドキャストを聞きなから寝落ちしたことがあったんですが、寝返りしてお気に入りの形状記憶枕に耳を押し付けたときの痛さと言ったら…忘れられません。

Boseの安眠イヤホンは、実に快適そのものです。耳にぴったりくると言いましたが、本当にぴったりなんです。耳にすっぽり収まります。横向きに寝て耳を枕にぴったりつけても、音の流れは妨げられることなく、寝返りも自由に打てる感じです。

ただし、決して完璧ではありません。毎朝起きると、片方は必ず外れています。僕のパートナーにも試してもらいましたが、同じでした。イヤーチップのサイズを変えても同じ結果に。寝返りを打ちすぎたのか、耳から異物を取り出そうという無意識の本能が働いたのか、片方どころか両方外れていることもあります。こんなことでアラーム機能を使ってちゃんと起きられるのかどうか疑問です。

サウンドで眠りを妨げる音を埋もれさせる

とはいえ、一番必要としている寝入り間際はかなりナイスですよ。ねむりに誘う、ほどよいセレクションの音を鳴らしてくれるんです。コオロギの音色、飛行機の中や、さざ波など、サウンドのチョイスは10あります。これらのサウンドすでにイヤホンに組み込まれていて、Boseによれば、これからさらにセレクションは増えるとか。

このサウンド(ホワイトノイズ)は、単にすべての雑音を妨げるのではなく、眠りを特に妨げるような音を隠してくれるような周波数となっています。やわらかなさざ波ではさすがに鳴り響く車両盗難防止アラームは隠し切れませんが、パートナーのいびきなら余裕で埋もれます。オーディオのクオリティについては、どのサウンドも特筆すべきことはありません。音質を大して問わないコオロギの音色やさざ波といったサウンドのみですからね。

ceildbdcmwpwdyoo6mhz
Image: Patrick Lucas Austin/Gizmodo US
ケースはスライドして開きます。1回の充電で16 時間のノイズマスキングが可能です

ノイズマスキングはノイズキャンセリングとは異なります。ノイズキャンセリングはデバイスにたっぷりのテクノロジーが必要とされますが、ノイズマスキングは耳元でより心地よい音を鳴らすことで気になる音を覆い隠すような感じでしょうか。心を落ち着けてくれるソフトな自然のささやきを耳に近いところで鳴らして、寝付きを悪くする音をマスキングするようにできているのです。うちに聞こえてくる飲み屋からの煩わしい雑音も然りでした。

アプリの操作がちょっと面倒

Boseの安眠イヤホンアプリは使用が簡単で、設定もスムーズです。アプリでプレイバックの時間を設定したり、アラームモードを有効にしたりできます。見た目もかっこいいです。ただ、いろいろ改善できる点はありそうな感じ。

たとえば、少なくとも今のバージョンではアプリで安眠イヤホンのスイッチを入れるようになっています。ほかにもスマホの音量ボタンでボリュームを調節できないので、いちいちアプリにアクセスしなくてなりません。アプリを開いて再生中のサウンドを選択して、と、ちょっとした手間がかかります。あと睡眠時間が長くなるとボリュームが小さくなる設定がないのには驚きましたが、耳障りなサウンドではないので気になりません。

xwnny7divpljzf16rf4y
Image: Patrick Lucas Austin/Gizmodo US
AppleのAirPodsケースと比較するとかなり大きめ。ポケットにすんなり収まります。

Boseによれば、アプリを使用しないモードも開発中とのこと。次以降のバージョンではスマホなしで操作できそうです。 とはいえ、 せめて充電ケースにもイヤホンのボリュームがあったらいいのにと思いました。夜中にスマホに手を伸ばしてボリューム調整するのがかなり煩わしいですからね。

Sleepbudsは買いなの?

で、安眠イヤホンはおススメか否か? 寝入りを助けるのにホワイトノイズ・イヤホンが必要なら、おススメできます。飛行機の中でも周囲の音を気にせず寝られそうですし、パートナーのいびきの音で寝られない人にもおススメです。

今や家族の写真の整理から、家賃の支払いまで、なんでもかんでもスマホでできる時代。だからこそでしょうか、逆にひとつのことしかできないガジェットもいいですね。特にそのひとつのことを上手くこなしてくれると。

woh5feaqqn9w8lzn1yi3
Image: Patrick Lucas Austin/Gizmodo US
本体はとてもちっちゃい。でも一回の満充電で2晩は楽にもちます。

ただし、お値段はとってもお高くなっています。睡眠は人生でもっとも大切な時間といえますが、ノイズキャンセリングでもないマスキング機能だけに250ドル(2万7000円)もの大枚を投資するかどうかは別問題ですね。あと100ドル(1万1000円)安かったらな、と思うのは僕だけではないはず。でもこれを高いと思うかどうかは、どれだけ夜の睡眠でせっぱつまっているかで、きっと変わってくるのでしょうね。

まとめ

・こだわりのデザイン。 USB-Cだったらもっとよかった

・耳に入れるのは簡単だけど、ちょっと出しにくい

・イヤーチップのサイズと色、サウンドの種類がもっとほしい

・自分のオーディオをアップロードできる機能があったらもっといい

・ホワイトノイズでなく、音楽やポッドキャストで眠りたい人もいるかも

    gather round 特集ページ

    あわせて読みたい

    powered by

    こちらもおすすめ