RPG『サイバーパンク2077』→これだよこれ! 全身をサイバー化して裏稼業……!

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  • author 傭兵ペンギン
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RPG『サイバーパンク2077』→これだよこれ! 全身をサイバー化して裏稼業……!
Image: Cyberpunk 2077/YouTube

これを待ってたんだよ!

『ウィッチャー』シリーズでおなじみのCD PROJEKT RED最新作となるRPG『サイバーパンク2077』。5年という長い沈黙期間の後、驚きのクオリティのトレイラーが公開され一気に話題をかっさらいましたが、今度は48分にも渡るプレイ動画が公開されました。

『サイバーパンク2077』というゲームが実際どんな感じになるのか、ガッツリわかる内容となっています(ゲームの設定なのどの解説はこちらの記事で)。あとナレーション部分の日本語字幕にも対応しているのも素晴らしい!

ちなみに今回の映像はまだ開発中のもので完成版ではないので、大きく変更になる可能性があるとのこと。そして冒頭には胸が丸出しになった人が出てくるので一応、ご注意ください。

さて、とにかくたくさんの要素が明らかとなりましたが、その中でもとりわけ気になった部分をいくつか紹介しておきましょう。

ディープなキャラ設定

まず冒頭はキャラクター作成。プレイヤーはサイバーパンクの「V(ヴィー)」としてカリフォルニアの大都市「ナイトシティ」で生活をすることになるのですが、性別や外見、能力値はもちろん、その過去までがっつり設定して遊ぶことになる様子。

映像に写っている画面を見る限り、「子供の頃の憧れの人」、「人生を変えた出来事」、「なぜナイトシティに来たのか」ということを選ぶことができるみたいです。

このあたりはこのゲームの原作であるTRPG『サイバーパンク』シリーズの雰囲気が色濃く残っていますね。TRPG版では、サイバネティックスやその他の装備を得るために大企業や危険な組織に借金をしている設定にもすることが出来て、そうするとかなり強いキャラができるかわり首にリモコン式の爆弾を埋め込まれてしまう、というイカれた選択肢もあったのですが、それは再現されるのか……?

また、今作では冒頭でクラス/職業を決めるというRPGにはありがちな要素ははなく、ゲームのプレイ中にクラスを変えられる流動的なクラス・システムなのだとか。

FPS苦手勢にも優しい

戦闘はビジュアル的には2012年の映画『ジャッジ・ドレッド』っぽい雰囲気。FPS×RPGということもあり、近年の『Fallout(フォールアウト)』や『Borderlands(ボーダーランズ)』シリーズにも近しさを感じますね。

戦闘用ドラッグを使ったスローモーションや(映像の後半の戦闘に出てくる)追尾弾を駆使する弱点への攻撃は、サイバーパンク感があると同時に『Fallout』のV.A.T.S.っぽい感じであり、RPGらしくもあり、FPSが苦手な人もちょっと安心という要素かも。

個人的には誘拐されたターゲットを救出し、彼女が契約していた救急医療部隊「トラウマチーム」に手渡すシーンが熱い。『サイバーパンク』の世界では契約者を救出するためなら手段を選ばない武装救急隊という高級サービスが存在していているのですが、果たしてVは契約できるのか??(そこまで金が手に入らない可能性も……)。

原作リスペクトな音楽

そして報酬を得たVが自室で流しているのはナレーションの通り、TRPG『サイバーパンク』でも有名ロッカーボーイ(ミュージシャン)だったジョニー・シルバーハンドの曲。2020年の段階でもかなりの有名人でしたが、50年後もまだまだ人気で現役っぽいですが、懐メロ枠なのかが気になりますね。

ロッカーボーイは、TRPG版では音楽に生き、その圧倒的なカリスマ性で人々を魅了し、巧みな交渉から民衆の扇動までやってのけるという主要なクラスのうちの1つ。2077でもそれを再現できるのかどうかも気になるところ。TRPG版を初めて遊んだ時はロッカーボーイ(目からレーザーが出る改造済)をやったから、ぜひ2077でもやりたいですね。

身体をイジる、怒涛のサイバーパンク感

ヤバそうなビズ(仕事)の前にリパードク(サイバネ医師)のところで身体を改造するという流れも熱い。様々なパーツがあるようで、ある種キャラの成長要素の1つとして楽しめそうな感じ。後半に出てくるマンティス・ブレードとか最高じゃないですか。これこそサイバーパンクですよ!

TRPG『サイバーパンク』ではサイバネティックスを入れればいれるほど人間性が失われ、最終的には機装化精神病にかかり見境なく殺人を繰り返す化物「サイバーサイコ」になってしまうという要素がありましたが、果たして再現されるのか……?

車でも移動できるシームレスなオープンワールド

車は運転だけでなく戦闘もあるようですが、どれくらいの範囲を車で移動できるのかは不明。この辺は『グランド・セフト・オート(GTA)』っぽい雰囲気もありますね。毎回車を運転して移動するのもやや面倒になりそうなので、ファストトラベル(任意の場所に瞬時に移動する機能)みたいな感じで車が使えたりすると遊びやすそう。そしてマップは「ロード画面がないシームレスなオープンワールド」だそう。

自分で切り開くストーリー

依頼主である企業のエージェントに接触を試みるも、いきなり殴られた挙げ句に有線接続で身体検査をされ、彼らから渡されたクレジットで平和に仕事を解決しようとするも、エージェントにハメられて結局銃撃戦になっちゃうという誰も信用できないストーリー展開も、荒んだ未来な感じがして最高。

会話などのやり取りがリアルタイムで行なわれ、タイミングを見てアクションを起こすことで、展開が変わっていくという要素もあるようで、リプレイ性もかなり期待ができそうですね。

徹底的に磨き上げられた最高のRPG体験

とにかく48分もプレイ動画を見ていて楽しいのが凄い。ここまで出来上がっているなら、発売もそう遠くない未来なのかな……?

全体的に今までのゲームになかった新要素満載!という感じではないものの、サイバーパンク/ディストピアというセッティングで、徹底的に磨き上げられた最高のRPG体験ができそうでワクワクしますね。

吹替版も超楽しみ

ハードなゴア表現や乳首丸出しもあり、日本版では規制がかかりそうな雰囲気。それに関してはCD PROJEKT REDのジャパン・カントリー・マネージャーの本間覚さんはTwitterでこう説明しています。それはそれとして、日本語吹替版は超楽しみですね……!

とにかく待ち望んでいたゲームがついに遊べそうな感じですが、まだ発売日は未定。楽しみで楽しみで仕方ないので、いくらでも待てますが、2020年には遊べるようになっているといいなぁ。

追記:ゲームプレイ動画に開発者からのメッセージが埋め込まれていたようで、「長らく待たせてしまって申し訳ありません!」とのこと。詳しくはIGNさんの日本語訳をどうぞ!

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Image: Cyberpunk 2077/YouTube
動画の最後あたりある1フレーム

Source: YouTube, Twitter, IGN