Galaxy Tab S4ハンズオン:非常に有能な端末。でも価格とスペックが微妙…(今のところ)

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
Galaxy Tab S4ハンズオン:非常に有能な端末。でも価格とスペックが微妙…(今のところ)
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

何台ももちたくないですよね、モバイルデバイス。

タブレットにノートパソコンに、スマホに…出張に外まわり、荷物はなるべく最小限ですませたいもの。1台ですべて賄えれば…プロ機志向の方必見、米ギズモードSam Rutherfordが、米国で8月10日発売Galaxy Tab S4(日本発売未定)のハンズオンを発売に先駆けてお送りします。


タブレットメーカーも、今やしのぎを削る戦いを強いられていますね。

安くていいから単なるおっきなスマホとしての機能だけ使えればいい、という人もいれば、ちょっとくらい高くてもスタイラスペンやキーボードも使えるちょっとハイスペックな路線が好みな人もいます。ここ数年、Samsung(サムスン)は単に標準的な「タブレット」の域を超えた端末づくりを狙っています。ノートパソコンの代替品として使っても遜色のないような機種をほとんどのAndroid (アンドロイド)製品で展開しようとしているのです。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

2018年、Samsungは、もうすぐ発売されるGalaxy Tab S4でもっとすごいことを行なおうとしています。10.5インチのアクティブマトリクス式有機EL(AMOLED) ディスプレイを採用するGalaxy Tab S4は、従来機種よりも物理的にサイズを大きくしただけでなく、バッテリー容量も20パーセントアップの7,300 mAhに。だから外出時の「バッテリーの持ち」もずっとよくなるはず。

ノートパソコンのように使える

Galaxy Tab S4のもっとも大きな改善点は、Samsung Dex(日本ではGalaxy Dexとして展開)の搭載ではないでしょうか。これにより、モバイル環境にあっても、タブレットにして、まるでノートパソコンで仕事をしているかのような使用感がえられます。

2:20頃からDex利用時の様子が収められています
Video: Samsung/YouTube

そもそも、Dexは、Galaxy S9やGalaxy Note 8といった、スマホでノートパソコンのような環境を作り出すように開発されたソフトウェアです。専用外部ドックに接続することでマウス、キーボード、モニタが操作できるので快適に作業できます。

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Image Sam Rutherford/Gizmodo US
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Samsung純正USB-Cモニタアダプター
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

しかし、Galaxy Tab S4のDexはさらに進化しています。Chrome OSとWindows 10をブレンドしたように機能するDex上のデスクトップモードとAndroid上で動作する標準的なタブレットモードとの切り替えが簡単に可能となるシンプルなソリューションを採用しているのです。

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AndroidモードとDexモードは、ボタン1つで簡単に切り替わる
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
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オプションのキーボードカバーをマグネット仕様コネクタで接続。キーボードは快適そのもの。タッチパッドが欠けているのは大きなミスかも
Image: Sam Rutherford (Gizmodo US)

お気に入りのAndroidアプリをすべて普通に使用できるのはもちろんのこと、Dexモードにしている最中はタスクバーも通知ドロワーも画面上に現れます。頻繁に使用するプログラムはデスクトップ上にアイコン表示されます。普通のノートパソコンのように、バックグラウンドでは複数のタスク(最大20)を実行できます。簡単にリサイズできるソフト内ウィンドウと、 ファイルのドラッグドロップ機能もうれしい限りです。タブレットモードに切り替えるには、Galaxy Tab S4の通知パネルのボタンを押すだけ。またはキーボードから切り離した時点でタブレットモードに強制的に戻すよう設定することもできます。

スタイラスを活用したSamsung独自機能

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

Samsungいわく、「Galaxy Tab S4に付属するスタイラスは電源を本体からひっぱってくることができる」ために、ペンに充電がいりません。去年のTab S3やGalaxy Noteの従来スマホ機種と同様、Galaxy Tab S4のスタイラスは、ロックがかかった画面にそのまま手書きでメモできる機能「画面オフメモ」をはじめとする便利なたくさんの機能を使用できるようになっています。さまざまな機能をスタイラスペンで操作する「エアコマンド」では、スクリーンショットやGIFを簡単にペンで作成し、その場でシェアできる機能や、なじみのない外国語を翻訳しなければならないときに便利な、画面上のテキストをペンで選択してすぐに翻訳できる「ライブ翻訳」も使えます。

価格とスペックが微妙

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

残念ながらGalaxy Tab S4にはキーボードが付属しないため、外付けキーボードを購入するのに最低でも150ドル程度(一万数千円)は追加投資しなくてはならないのが玉に瑕。でもオプションとなっているキーボードは使い勝手がよいので、同梱されていないのが本当に残念。キーボードのキーストロークもキータッチも Apple(アップル)iPad ProのSmart Keyboadと比較するとかなり良好です。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

Samsungが唯一犯した間違いは、タッチパッドをキーボードにビルトインしなかったこと。キーボードは自分の好みのものを外付けするという楽しみもあるでしょうが、Galaxy Tab S4のモバイル環境での作業効率を考えると、キーボードは必須アイテムと言ってよいのではないかと思えます。ノートパソコンとしての使用感を第一に考えるなら、USB-C/HDMI変換アダプターを使ってGalaxy Tab S4にモニターを接続し、Galaxy Tab S4をサブ画面として使用するという手もあります(アダプターにまた追加費用がかかっちゃいますが)。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

また、Galaxy Tab S4のスペックについては、残念ながら期待外れとしか言いようがありません。ハイエンドスマホ用のCPUであるSnapdragon 835は従来機種にあるスペック、 メモリは4GB、 容量は64GB、リアカメラは13メガピクセル、と拡張性はあるもののかわりばえせず。これは実質的には去年発売されたGalaxy Note 8と同じで、しかもメモリが2GB少ないときた。指紋認証はナシなので光彩認証か、スタンダードに暗証番号やパスワードを使用するしかない。

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Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

また、なぜSamsungはChrome OSなどのOSを使わないのでしょうか? Chrome OSでは、もちろんAndroid 系アプリのサポートがあって、ユーザーインターフェースは生産性を考慮して構築されているうえ、複雑怪奇なDexなしで使えるし…。Samsungの関係者に聞いたところによれば 、タブレットとしてのGalaxy Tab S4はAndroidを使ってこそGalaxy Tab S4なのだとか。SamsungはAndroidに「こだわり」があるとも…。 私の目から見たら、それもどうかなと思いますが。現時点ではApple以外のタブレットではChrome OSを使う風潮がありますから。

あと、もっとも懸念されるのはGalaxy Tab S4の値段ですね。キーボードもモニターの変換アダプターもなしで650ドル(約7万2300円)とは。Galaxy Tab S4はSurface Goと比較するとかなり値段が高くなります。この値段だったら9.7インチのiPad Proが買えちゃいますね

とにかく、Galaxy Tab S4をざっと試した感想を一言に集約するなら、「非常に有能な端末である」ということかな。Dexが使えるようになって、タスクがよりスムーズになった感があります。Galaxy Tab S3と比較するとぐっと洗練されたと言っていいでしょう。でもSamsungならもっと機能向上を図れるはず。(米国での)発売は8月10日なのでこれからもっと詳しいレビューが出てくるはず。即断せずに待たれたし。


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