銀座の新たな庭「Ginza Sony Park」。都市機能と公園らしさのミクスチャーは、新体験だらけだった

  • 10,678

  • author ヤマダユウス型
銀座の新たな庭「Ginza Sony Park」。都市機能と公園らしさのミクスチャーは、新体験だらけだった
Photo: ささきたかし

新しさと古さ、機能と遊び、まるっと融合。

1966年4月に竣工した銀座ソニービルは、2017年3月に閉館。その跡地には「Ginza Sony Park」が、2018年8月9日(木)にオープンします。オープン前日は関係者内覧会が実施されました。

さて「Ginza Sony Park」。パークというからには公園としての属性があるわけですが、およそ公園という単語からイメージできるモノとはえらくノリが違います。地上含め地下4Fまである垂直立体公園でして、地上は数寄屋橋交差点と、地下では駐車場や地下鉄とも繋がっているんです。

そんな最新エリアが、あえて公園と名乗ってるのはなにゆえか。というかそれって公園なの? そんな風に思っていたんですが、見てみるとこれがまた面白くって。あぁ、ソニー的解釈だなぁといたるところで思いまして。

180808ginzasonypark02
Photo: Ginza Sony Park

交差点に面した地上(GL)は、道行く人がフラっと立ち寄れるオシャレスペースという感じ。デッキを登ると、プラントハンターの西畠清順さんが代表をつとめる「アヲ GINZA TOKYO」のユニークな植物が展示されています。植物は購入もできるみたいですよ。

20180808gizmodo_sonypark_B0A9620
Photo: ささきたかし


180808ginzasonypark04
Photo: ささきたかし

TOKYO FMのサテライトスタジオも。このスタジオも新しく作ったんですって。アメリカの個人ラジオ局っぽい!

20180808gizmodo_sonypark_DSCF4850
Photo: suzuko

イエーイ。

ちなみに、Sony Parkのオープンに合わせて新番組『TOKYO SOUNDS GOOD supported by Ginza Sony Park』がスタートします。上のサテライトスタジオで毎週、公開生放送するらしいですよ。覗きに行きましょう。

180808ginzasonypark03
Photo: ささきたかし

階段を降りると地下へ。これは階段を降りた下から地上を見上げてる写真で、晴れていたらビルが建ち並ぶ銀座の青空へ向かって階段を登ることになります。ぜひとも晴れた日に来たかったなぁ。

180808ginzasonypark06
Photo: ささきたかし

「Ginza Sony Park」は、買える公園というのがコンセプトの一つでして、いくつかのパートナーショップも併設しています。地下1階には藤原ヒロシさんをディレクターに迎えた「THE CONVENI」なるナウいコンビニや、飲茶スタンド「MIMOSA GINZA」などが。

180808ginzasonypark07
Photo: ささきたかし


180808ginzasonypark08
Photo: ささきたかし

このコンビニもすごく面白かったので、ヒロシズムな人もそうでなき人にもぜひ訪れて欲しい次第。オープン日は先着順か抽選かになるらしく、早速名所になる予感です。

180808ginzasonypark09
Photo: ささきたかし

さらに降りて、地下2階。ここはイベントスペースで、1〜2カ月ごとに体験型イベントを開催していく予定です。現在はローラースケートを体験できるようになってるんですが、これも理由があって、「音楽を聞きながらローラースケートをする人」がデザインされた初代ウォークマンのパッケージにインスパイアされたんですって。そういうの好き〜。

180808ginzasonypark_roller
Video: ヤマダユウス型

生のDJを聞きながら、無料で30分間ローラースケートが楽しめます。銀座でローラースケートっていうのもまたなんかすごい。

また、このフロアは東京メトロ銀座駅のコンコースとも直結しています。「Ginza Sony Park」は公園らしさを出すために扉がほとんど無く、さらにアクセスもしやすくして、誰でも気軽に立ち寄れるようにしてるそうです。公園ってフラっと立ち寄ったり通り抜けたりするものですしね。

180808ginzasonypark10
Photo: ささきたかし

もひとつ降りて地下3階。ここは銀座最大の駐車場、西銀座駐車場と繋がってまして、向かいの「トラヤカフェ・あんスタンド」では美味しいあんペーストもご賞味いただけます。駐車場と和スイーツを同じ視界に捉えるという不思議体験。

180808ginzasonypark11
Photo: ささきたかし

ガラリと開けた奥には、プレステボタン椅子と『グランツーリスモ』筐体。さーらーにー。

180808ginzasonypark_game
Video: ヤマダユウス型

テーブルにはタッチで遊べるスマートプロジェクター「Xperia Touch」が。これがまた楽しい! 他にも『スペースインベーダー』や『PONG』などのゲームが置いてありました。なんか銀座の遊びって感じがするぞ(多分違う)。

180808ginzasonypark12
Photo: ささきたかし


180808ginzasonypark13
Photo: ヤマダユウス型

最下層の地下4階にあるのは、16種類のクラフトビールとデリシャスなデリを提供する「BEER TO GO」と、内覧会の説明にピッタリな広いイベントスペース。とはいえここは公園ですから、レストラン形式ではなくテイクアウトやトレイ出しが基本となります。晴れた日にはビールとお肉をテイクアウトして、パークのどこかでのんびり味わいたいですねぇ。あぁ、本当にやりたい。

……というのが、「Ginza Sony Park」のざっくり施設紹介。ですが、ここは「人のやらないことをやる」を社是とする、天下のソニービル跡地。様々な場所にソニーらしい意匠が施されていましてですね。

180808ginzasonypark14
Photo: ささきたかし

例えば地下4階へ続くこの階段。これはソニービルでも使われていた階段なんです。ソニービルは1966年生まれですから、もう50年選手になりますね。年季の入った手すりの感触、好きです。

180808ginzasonypark15
Photo: ささきたかし

このボロボロの躯体もソニービル当時のもの。さらに奥に見えるピンク色のタイルは、ソニービルを解体する時に壁紙を剥がしたら偶然発見されたものだそうです。こうした、解体時に発見されたものも少なくないらしく、まるで発掘作業のようだったとか。

ちなみにこの場所、地下と地上の両方を断面的に見れる場所として、ソニー企業株式会社の永野大輔社長もお気に入りの場所だとアピールしていました。こう、『マインクラフト』で地下と地面を両方見るような、水面から半分だけ目を出すような、そんな感じの高揚感なんですが、わかりますかね。わかって。

180808ginzasonypark16
Photo: ささきたかし

上から見るとこんな感じ。タイルの色はよく見えるけど、断面感を味わいたいならやっぱり下から見上げたいかも。断面好きにはぜひ推したいスポットです。

180808ginzasonypark17
Photo: ささきたかし

懐かしきソニービルのネオンロゴが見えますが、これ実はトイレの窓から見てるんです。トイレの窓側に空間があって、そこに縦にソニーネオンを置いてまして、各フロアのトイレから位置の違うロゴを拝めるという。いやー、すごい発想だわ。

そのトイレですが、「Ginza Sony Park」は8階建てのソニービルよりもたくさんトイレがあるんですって。これも公園属性を高めるためなんですが、そもそも銀座って公共トイレが少ないんですよね。お店やビルには多いけど、いわゆる公衆トイレはほとんどないみたいで。銀座線からも直通だし、このアイディアは公共性的にもお腹的にもナイスです。

180808ginzasonypark18
Photo: ささきたかし

また、「Ginza Sony Park」全体に言えることとして、何もない余白のスペースがたくさんあります。何もない空間があると公園らしく見えるというのが、研究していくうちにわかったそうな。見た目にも開放感があるし、永野社長が「ここはソニーのショウルームではない」と言っていたのも、実践できている気がします。

ソニービルは解体するけど、ソニーらしく解体したい。公園を作るなら、ソニーらしい公園にしたい。そんなソニーのイズムを銀座風に体現したのが、「Ginza Sony Park」なのかなという感じがしました。最新と歴史が、遊びと機能が共存している。ちょっと不思議な、でも面白くて居心地の良い空間でした。

180808ginzasonypark_aibo
Video: ヤマダユウス型

もちろんソニードッグこと新生aiboも放し飼いです(本当に放し飼いにするのかな……)。ビール飲みながらaibo撫でながらローラースケートができるという、なんか書いててよくわからなくなってきたぞ。

人と街のインターフェイス、新しい銀座の庭、「Ginza Sony Park」は、新ソニービルを本格的に建設する2020年秋までオープンの予定です。機会があればぜひ一度、訪れてみて下さい。僕ももう1回行ってきます。

Source: Ginza Sony Park

あわせて読みたい

powered by

こちらもおすすめ