不在なのにこの人気っぷり。
2006年に中国市場に参入し、Baidu(バイドゥ)に次ぐユーザー数を獲得したGoogle(グーグル)。ですが政府の検閲やハッキング攻撃など受難の日々が続いたため、2010年に撤退。その後、香港に拠点を移したという経緯があります。
The Vergeによりますと、そのGoogleがクラウドサービスを引っさげて中国への再参入を考えているのだそう。これに対して中国No.1の検索サイトBaiduのCEO李彦宏は、WeChatのアカウントにこう記しました。
もしGoogleが中国に戻っても、我々はPKで再び勝利するだろう
「PK」とは、中国のMMORPGゲーマーが使うスラングで、「プレイヤーキル」のこと。つまり李氏はGoogleを倒すと宣戦布告しているわけです。
どちらの企業も検索エンジン、クラウドサービス、それに自社サービス向けのAI開発に、ハードウェア開発も行なうとあって、競合中の競合なんですよね。そして2010年以降はBaiduが中国を独占しており、市場の70%を吸収している状態なんだそうです。李氏が大変な自信なのも頷けます。
不動のGoogle人気と再上陸への期待
ところが、Weiboで「もしGoogleが中国に戻ったらどのサービスを使いますか?」とアンケートを募ったところ、85.7%対6.6%でGoogleの圧倒的勝利となりました。さらに、その集計結果はWeiboから削除されてしまったそう。…謎の力を感じずにはいられません。
とはいえ、誰かが撮ったスクリーンショットは今もネットで拡散されています。WeChatの専門家、マシュー・ブレナン氏がTwitterに掲載したアンケートの結果を見てみましょう。
This poll seems to have been deleted from #Weibo already, screenshots made their way into some of my WeChat groups. "If Google came back (to China), #Google and #Baidu, which would you choose?" pic.twitter.com/1typ2vyDEA
— Matthew Brennan (@mbrennanchina) 2018年8月7日
3番目の選択肢は「どちらでもOK」。それでもたったの7.7%なので、中国でもGoogleブランドが強大なことがわかります。もし復活したら、Baiduはあっという間にひっくり返るかもしれません。
Source: Twitter via The Verge
Reference: NHK BUNKEN