あの声で喋る! 完全再現された「HAL 9000」Bluetoothスピーカー

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あの声で喋る! 完全再現された「HAL 9000」Bluetoothスピーカー
Image: MASTER REPLICAS GROUP

『デイジー・ベル』を歌う機能は?

映画『2001年宇宙の旅』でディスカバリー号の乗組員たちを恐怖に陥れた人工知能コンピューター「HAL 9000」。これが完璧なレプリカとして再現され、Alexa内蔵のスマートスピーカーになるよって話がありましたよね。

あれから何だかんだあったようで、正式にBluetoothスピーカーとしてリリースが決まりました。しかも現在INDIEGOGOにて、大絶賛資金を募集しています。

Video: Master Replicas Group/YouTube

ワーナー・ブラザースとのライセンス契約も済み、映画の小道具から設計図を入手して、アルミ製フレームで作ったというこの「HAL 9000」。デフォルトでいくつか映画での会話が楽しめるようになっており、例の「ポッド・ベイの扉を開けてくれ」なんてやり取りも楽しめます。

今はAlexaやSiriが当たり前になりましたが、50年前の映画でAI+スマートスピーカーみたいなガジェットが登場していたと思うと、すっごい先取りしていましたよねぇ。

このレプリカは、右半分が独立してスタンドに置け、デスクトップ型として使うことができます。その際INDIEGOGOでのお値段は419ドル(約4万7000円)。そして 10.1インチ・モニターとマニュアル・コントローラーのボタン類がある壁掛けアタッチメントと一緒なら、839ドル(約9万4000円)となっています。いずれにしても安くはありませんが、執筆時には8万ドル(約900万円)の目標金額に対して335%上回る、26万8,260ドル(約3000万円)という大人気っぷりが伺えました。

ユニークなのは、これが世界で初めて、ファームウェアを更新できる小道具のレプリカだということ。後々ソフト面で更新があれば、モニターに別のものを映し出せるかもしれませんし、音声アシスタントをインストールして、スマート家電を声一つで操作できることも、はたまた読唇術でクルーの会話を読み取れるようになる可能性だって大いにあるのです。

ハッキリいって、お値段と実用性は既存のスマートスピーカーの方が勝っています。ですがあの『2001年宇宙の旅』に登場した、殺人AIを家に設置できるという付加価値は何者にも敵いません。このシャレがわかるファンなら、絶対に欲しい逸品なのではないでしょうか?

Source: YouTube, INDIEGOGO, MASTER REPLICAS GROUP