小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に着陸する場所はここだ!

  • 15,249

  • author Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に着陸する場所はここだ!
Image: JAXA

無事に玉手箱は持ち帰られるか?

つい先日、地球近傍小惑星「リュウグウ」まで、歩けば11分で着いちゃう距離にまで近付いた、日本の小惑星探査機「はやぶさ2」。

2014年12月に地球を飛び立ったはやぶさ2は、リュウグウから水分と有機化合物が内包されたサンプルを持ち帰ることを目的としており、これまで着地点を探して上空を漂っていました。

この小惑星には、弱くて複雑な重力場が発生しているため、サンプルを採取するにはどこにどう着陸すれば良いのかを、ずっと推し量っていましたが……JAXAはやっと先週、どこに降り立つのかを決定しました。

それがピンク色で囲まれた「L08」。オレンジ色の「L07」と「M04」は、L08に何か問題が起こった時の予備候補に挙げられました。予定地には、2台のそっくりな探査機「ミネルバ2」と「マスコット」も降り立ちます。

180827_ryugu2
Image: JAXA

この写真は、これまで見てきたものと角度が180度違うようです。なのでここでは、リュウグウの北極が下を向いているそうな。

JAXAはどのように候補地を決めたのか?

リュウグウの赤道から200m圏内にある直径100mの平地で、傾斜が30度以下。地表の岩石が高さ50cm以下で、表面温度が97℃以下……という細かい条件をすべてクリアした場所が、着陸の候補地に選ばれました。さらには太陽光パネルの向きや、サンプル採取機器の長さ、それに採取時の理想的な温度も考慮されています。それにリュウグウの形状や岩石の密度などなど、考慮すべき点が山のようにあったのです。

JAXAの副所長、藤本正樹教授が、地球物理学者で科学系ライターのミカ・マキノンさんに話した内容はこうあります。

小惑星は私たちに友好的ではないんですよ。このミッションを計画したときの思惑より、着陸は難しいのです。

実施スケジュール

JAXAいわく、重さ600kgのはやぶさ2は着陸の最初のリハーサルを9月12日と、10月半ばに行なうことになりました。そして本番1回目の着陸も10月下旬とのこと。それにミネルバ2は9月20か21日で、マスコットは10月2から4日に運用を開始する予定に決まりました。とはいえ状況次第では変更も有り得るようです。


着陸時には地表の砂埃を巻き上げながら、地表の岩石を掴むことになります。サンプルはカプセルに保存され地球にやってきます。マキノンさんいわく、どこに降り立っても何かしら欲しいサンプルが入手できるだろうとのこと。

もしこのミッションが成功すれば、地球への帰還は2020年になる予定となっています。とにもかくにも、成功を祈っておきましょう!

Source: IAU, JAXA