「i」入ってないということは、このための、という感じ?
1999年に発売された、KORGのダンスミュージックギア「ELECTRIBE」シリーズ。バーチャルアナログ音源だったりサンプラーだったりPCM音源だったり真空管アンプだったり、いろーんな変遷を経てきたKORGの定番ギアです。
そんなKORGの顔ですから、2010年早々に「iELECTRIBE for iPad」としてアプリ化されました。しかし、今や波形とWi-Fi街を飛び交う2018年。ドープかつノームなビートを刻むべく、次世代のELECTRIBEアプリ「KORG ELECTRIBE Wave」がリリースされました。
Waveを冠したそのネーミングは、強力なウェーブテーブル音源を搭載した証。豊富なプリセットと二基のモジュレーションで、PCM音源では得られないエッジーなサウンドを叩き出します。可視化されたオシレーターも、映えです。オシレーターを可視化するの、なんかまた流行ってるよね。好き。


流れ出てしまうアイディアをすぐ形にできるよう、ユーザーインターフェイスも再構築されました。ELECTRIBEらしい16ステップを下地に、あらゆるモジュールがグラフィカルに。カオスパッドやダイナミクスコントロールのようなモーションシーケンスも、指先ひとつで思いのまま。
で、特に面白いと思ったのはコードパッド部分。「Fetch」機能を使えば製作中の曲からコードを自動抽出してパッドにアサインできるらしく。コレすごくない? いちいち和音を考えずとも自動でコードを作ってくれるとか、すごく良い。和音って自分で作ると自分の予想を超えてこないところもあるし、アルペジエーターで分散もできるし、テクノロジー宿ってるぅー。

ルックスも機能も、名前も粋なKORG ELECTRIBE Wave、ワタクシとても気に入りました。価格は2,400円。iPad DTMerさん、あるいは全国5億人のELECTRIBerさん、ぜひ。