「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては魔法の飛躍である」。
Magic Leap(マジック・リープ)が2018年8月8日にMRヘッドセット「Magic Leap One」を正式にローンチしましたが、そのコンテンツ作成はまだこれからギアを上げていく段階です。そこでデベロッパー向けのガイドを確認してみると?
UI(ユーザー・インターフェース)のサンプルが公開されていました! しかも結構良さげ!

ガイドにあるサンプルを拝見しただけとはいえ、見た感じスッキリしていて魅力的&実用性が高そうなのはポイントが高いです。ソフトウェアの見た目の良さという肝心なところで、Apple TVやXbox Oneみたいにだらけて欲しくないですから。

Magic Leapの方向性としては、余計な3D要素や派手な“最先端の操作感”などは省いて、シンプルさを追求している模様。しっかりとした存在感のあるアイコン、明快な操作方法、そして余白があってゴタゴタしていないUI。
加えて、ガイドには様々なデザイン指針が書かれていましたよ。たとえば「“戻る”や“進む”の操作はシンプルに」「アクティブなオブジェクトを示す」「動作を明確に」といった、当たり前のようなことも。

でも、AR・MRというまったく新しい空間コンピューティング(Spacial Computing)のUIの定石を作り上げているわけですから、デベロッパーに口辛く伝えたいのも分かりますよね。初めは誰もスマホアプリの作り方を知らなかったのと同じように、誰かが考え抜いて作り込まないといけないんです。
ではでは。これらの画像がスクショか合成であることを頭の片隅に置きながら、とりあえずなんでもピックアップしていきましょう!

ロード画面は、システムとアプリで独自のものが用意されるようです。上のサンプル画像では、操作していた画面や環境が視界から霞む様子が伺えますね。ちょっとしたパーティクルがキラッとしているのもキレイです。

システムメニューはボケ具合が強いみたい。環境がある程度見えつつも、メニューにも集中できるようにでしょう。
デザインの統一感がイマイチ、という方いるかもしれませんが……これは仕方がないんです。なんてったって、Magic Leap Oneはウェブサーフィンから3Dデザイン、はたまた単純な作業や没入系のゲームまで、ありとあらゆるモノを扱おうっていう野心の塊。一発目からこのレベルなら、むしろ良いじゃない!

システムメニューのサンプルにはMicrosoft(マイクロソフト)がMRデバイスで採用しているものもちらほら見て取れる、ジェスチャー早見表もありました。Magic Leap Oneの画質はHololensと似たようなレベルらしいので、なんとかしてデザイン、ブランディング、コンテンツとか差別化を計らないといけませんね(一応FoVは上らしいですが)。

「Social(ソーシャル)というアプリでは、どうやらMii的なアバターが作れるみたい。バーチャルで会いながら同じバーチャル・オブジェクトが見れる、といった感じ。手と目(まぶた&視線)をトラッキングするということなので、結構リアリティー溢れるコミュニケーションが取れそうな予感がします。

あともちろん、MRゲームも忘れちゃいけませんね。ご覧ください。ビーム・ガンでロボットを吹き飛ばしてます。やってみたい!

こちらは環境にバーチャルオブジェクトを固定している様子。Magic Leapが意図するようにMagic Leap Oneを家やオフィスでユーザー常に装着していれば、時計やお天気ウィジェットなど任意の場所に置いておけるのです。こういうのって何を置くようになるんでしょう。楽しみです。
ほかにも見つけたサンプルをドバッと投げておきますね:
あとたまたま見つけたアンボックス(開封の儀)動画もどうぞ!
Magic Leap Oneを購入すると、搬送スタッフが手で届けるのだそうです。そしてこうやってその場でセットアップを一緒にするという、念には念を入れる体制。グヌヌ。
まだ興奮が収まらない…どうしよう…。
Source: TechCrunch