Z7が9月下旬、Z6が11月下旬に発売です。
Nikon(ニコン)のフルサイズミラーレスカメラが2機種、発表されました。名前は「Nikon Z7」と「Nikon Z6」です。
本日13時より行なわれたNikon(ニコン)の発表イベントNew Products Global Launch Eventにて、詳細が発表されました。
スタンダードモデルの「Z6」と高画素モデルの「Z7」の2モデル

「Nikon Z7」は4575万画素のフルサイズセンサーを持つハイエンドモデル。「Nikon Z6」は2450万画素のフルサイズセンサーを持つスタンダードモデルになります。
Nikon Z7

Nikon Z7

Nikon Z7

Nikon Z7

Nikon Z7

・マウント:完全刷新の「Z」

Z7/Z6では、完全に刷新された「Zマウント」を採用。既存のFマウントとの互換性はありません。これについては、FからZマウントに変換する「マウントアダプター FTZ」が発売されます。

Zマウントのフランジバックは16mm、マウント径は55mmです。Fマウントのフランジバックは46.5mm、マウント径が44mm。フランジバックが短くなったのはもちろんのこと、ティザーからも噂されていたようにマウント径はかなり大きくなっています。
・Zマウントレンズ:3本リリース
本体と同時にリリースされるレンズは以下の3本。うち24-70mmのレンズは、本体とのセット販売も行なわれます。
・NIKKOR Z 24-70mm f/4S
・NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
・NIKKOR Z 35mm f/1.8 S



また今後リリースされるレンズとして、以下のレンズも予告されました。Zマウントでフランジバックが短くなったことにより、明るいレンズが作れるようになりました。
・NIKKOR Z 58mm f/0.95 Noct


・価格/発売日:27万円から
Z7の本体価格は43万7400円。Z6の本体価格は27万2700円。発売日はZ7が9月下旬、Z6が11月下旬です。
以下、レンズキットを含めた価格です(すべて税込、Nikon公式オンラインショップより)。
Z7 | Z6 | |
---|---|---|
本体 | 43万7400円 | 27万2700円 |
マウントアダプターセット | 45万9000円 | 29万4300円 |
24-70mm レンズセット | 51万3000円 | 34万8300円 |
マウントアダプター、24-70mm レンズセット | 53万4600円 | 36万9900円 |
レンズ/アクセサリー | 価格 | |
NIKKOR Z 24-70mm f/4S(9月下旬発売) | 13万2300円 | |
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S(10月下旬発売) | 8万1000円 | |
NIKKOR Z 35mm f/1.8 S(9月下旬発売) | 11万700円 | |
マウントアダプター FTZ(9月下旬発売) | 3万5100円 |
・大きさ/重さ:α7 IIIより少し大きめ
Z7、Z6ともにボディは同じものが使われています。寸法は約134×100.5×67.5mm(幅×高さ×奥行き)。参考までに、ソニーのフルサイズミラーレスカメラ「α7 III」が約126.9×95.6×73.7mmなので、幅と高さはZ7/Z6のほうが大きくなっています。
バッテリー、メモリーカード含む重さは約675g。本体のみで約585gです。
・画像処理エンジン:新世代 EXPEED 6
画像エンジンは両機種とも「EXPEED 6」を搭載。このZ7/Z6から初めて搭載される新世代のEXPEEDエンジンです。
Nikon Z7とZ6の違い
一番の違いは画素数と価格にありますが、ISO感度やAFフォーカスポイントにも細かな違いがあります。
・画素数
Z7の有効画素数が4575万画素に対し、Z6が2450万画素。ライバル機種となる、ソニーのα7R III(4240万画素)とα7 III(2450万画素)と同じようなラインアップになっています。
・フォーカスポイント
AF方式はどちらも、像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせたハイブリッドAF。Z7はフォーカスポイントが493点で、Z6が273点となっています。瞳AFはどちらも搭載しません。
・ISO感度
ISO感度は、Z7が64~25600、Z6が100~51200です。
・連写
連写速度は、Z7が秒間約9コマ、14ビットRAW時が約8コマ。Z6は秒間約12コマ、14ビットRAW時が約9コマ。
最大枚数は、Z7がJPEGで25コマ、Z6が51コマです。
その他スペック
・手ブレ補正
手ぶれ補正は、約5.0段のボディ内手ぶれ補正を搭載。マウントアダプターFTZを通してFマウントのVRレンズ(手ブレ補正内蔵レンズ)をつけた場合は、レンズ手ぶれ補正に切り替わります。
・EVF/ディスプレイ
EVFは0.5型 Quad-VGA OLED(有機EL)で、約369万ドット。視野率は約100%です。また背面のモニターは、タッチに対応したチルト式3.2型液晶。約210万ドットです。ファインダーを覗きながら、モニターでフォーカスポイントを合わせる機能はありません。
・記憶媒体:XQDカード
記憶媒体は読み書きともに高速なXQDカード。今後、ニコンも純正のカードを販売するとのことですが、現行の目安ではソニーの128GB XQDカードが2万2000円程度です。
・外部端子:モバイルバッテリーでの充電
本体にはUSB Type-Cの外部端子があり、そこからモバイルバッテリーなどによる充電も可能。またBluetooth、ワイヤレスリモコンのWR-1/WR-R10/WR-T10に対応します。
・動画撮影:N-Logに対応
Z7/Z6ともに動画撮影にも力を入れており、どちらも4K/30fps、1080p/120fpsでも撮影が可能。
Atomos Shogun、Atomos Ninjaといった外部SSDレコーダーへの記録にも対応しており(ATOMOS Open Protocol対応)、NikonのLog撮影「N-Log」も可能になりました。
2018年8月23日 13:44更新:価格情報を訂正いたしました。
2018年8月23日 16:53更新:価格・発売日情報を更新いたしました。