HomePodと暮らして6カ月、値段に見合う価値はありませんでした

  • 23,313

HomePodと暮らして6カ月、値段に見合う価値はありませんでした
Photo: Adam Clark Estes/Gizmodo US

まだ日本では買えないんですが。

現時点で日本では発売されていない、気になる気になるApple(アップル)の高級スマートスピーカー「HomePod」。米GizmodoのAlex Cranz記者が6カ月のあいだ使い続けたリアルなレビューをお届けします。

どうやら、微妙らしいですよ。


6カ月前にHomePodがリリースされたときは、その価値をあまり把握できていませんでした。もちろんAppleからスマートスピーカーが出たならば、まずは使ってみるわけですが、とりあえずほかのスマートスピーカーより200ドル以上高いです。AmazonやGoogleが先行して安価なスピーカーを展開しているのに、後発で高価なスピーカーを投入してくるAppleの優位性と狙いとは何なのでしょう?

AirPlay 2のおかげで価値があがった

それは、数カ月間HomePodと過ごしてみたら、いろいろと明確になりました。信じられないくらい高価だけど、AirPlayがよくできているおかげで、HomePodの価値を上げているのです

AirPlayを便利な家庭向けのオーディオソリューションとして考えたことはありませんでした。確かにiPhoneやMacから、AirPlay対応のスピーカーやAppleTVで音楽を再生することができますが、スピーカーとApple TVでの同時再生はできませんでした。

しかし今年5月にAirPlay 2をリリースしたことで、HomePodやAirPlayデバイスをSonos(ソノス)の「マルチルームオーディオ」システムのように使えるようになりました。つまり複数のスピーカーを組み合わせて、ラップトップの音も、Spotifyの音楽も、同じものをすべてのAirPlayデバイスでストリーミングできます。

HomePodをより便利にしてくれるAirPlay 2は素晴らしいです。このおかげで、既存のSonosシステムを含むAirPlay 2スピーカーとHomePodとペアリングして、家中どこでも同じ音を楽しめるマルチルームオーディオを実現できます。音質も、ものすごく素晴らしいとまでは言えないまでも、満足できるレベルです(クラシック好きとしてはディテールやミッドレンジが足りないですが)。

AirPlay対応スピーカーとしては、HomePodの価格は独自です。HomePod発売以前は、AirPlay対応スピーカーは超安いか、超高いかの2種類にはっきりと分かれていましたが、350ドル(約3万8000円)というHomePodの値段はその中間くらいに落ち着いていると言えます。

ただしマイクもSiriも残念…

HomePodは、AirPlay 2対応の優れたスピーカーだけではなく、音声認識をするスマートスピーカーであるということも忘れてはいけません。例えば母親に電話をかけたり、Siriに今日の予定や天気を聞いたりするなど。

追加されている機能のいくつかは実用的なのですが、 HomePodのマイク機能については残念かもしれません。Siriに話しかける声は認識はしてくれますが、電話をしているときのマイクの品質はひどいですね。それは、安いイヤホンやApple Watch(HomePod以前は、電話をかけた中でも一番ひどいマイク音質だとは母は言っていた)よりもひどいらしい。さらに、iPhoneなどにかかってきた電話をHomePodに切り替えることしかできないため、HomePodから電話をかけることはできません。かかってきた電話を受けることしかできないのです(編注:iPhoneから電話を発信してHomePodに切り替えることはできる)。

20180811_homepod02
Photo: Adam Clark Estes/Gizmodo US

しかし、一貫性のない電話の通話機能より、Siriのほうがやっかいです。Siri…頭悪い?と思わざるを得ないというか。

時間や天気、一般的な数値変換などは、期待通り答えてくれますが、我が家にたくさん使われているHueライトのコントロールは全くうまくできず、結局スマホのアプリからコントロールしちゃったほうがずっと早かったりします。

さらに音楽を聴くこともかなり制限されています。まず、Apple Musicに登録していない人はお話にならないようです。「4000万曲以上を揃えるApple Musicに最適にデザインされたHomePodは、ユーザーの音楽の好みに関する深い知識を持ち、ユーザーが新しい音楽を発見する手助けをする」というHomePodの自慢の機能は全く使えません。もちろん、Google MusicやAmazon Music、SpotifyをHomePodから再生することはできるのですが、すべてAirPlayとアプリが必要になります。

HomePodより安い、あのライバル機がチラつく

使ってみた数カ月の間でAirPlayの音がスキップしたり飛んだりしたことが数回あり、そのたびに魅力が失われます。すでに使っている「Sonos One」の代わりに、HomePodを使う理由が見当たらないんですよね。Sonos OneにはAlexaが搭載されていて、じきにGoogleアシスタントも搭載予定です。またSonosのWi-Fiサウンドシステムで音楽も良い感じにコントロールしてくれます。さらに、AirPlay 2にも対応しています。電話を受けることはできませんが、HomePodでできるほとんどすべてのことと、さらによりリッチな音質を150ドル以下(日本では2万3800円)の価格で実現してくれます。

HomePodはゴージャスでAirPlayは素晴らしく、Siriもいつかちゃんと役に立つ日がくるの思います。しかし今のHomePodは価格に見合う価値はないかなと思います。Sonos Oneがあまりに良くて、しかも安いという比較対象があるというのもありますが。

スマートスピーカー「Sonos One」開封の儀!

憧れのSonosとやっと出会えた!8月3日から日本での先行販売が始まったSonos(ソノス)のスピーカー製品。本日、さっそく販売を行なっているビー...

https://www.gizmodo.jp/2018/08/sonos-one-unbox.html

gather round 特集ページ

あわせて読みたい

powered by

こちらもおすすめ