加工アプリの「顔フィルター」はユーザーの整形にまで影響している

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加工アプリの「顔フィルター」はユーザーの整形にまで影響している
Image: Carl Court/Getty Images News/ゲッティ イメージズ

理想と現実の差を受け入れられず。

Snapchat(スナップチャット)や加工アプリのフィルターを通すと、いとも簡単に「整形手術」ができてしまいます。両目をパッチリ、肌を白く、頬と顎はスッキリ逆三角形に…。しかし、ソーシャルメディアにアップロードする理想の自分が、現実世界の自分に影響を与えている可能性が指摘されています。

理想と現実の差を埋めるために整形

JAMA Networkのレポートによりますと、フィルターをかけた自分の顔と、現実のそれのギャップに悩んで整形手術を行なう人が増えているそうなんです。

身体醜形障害(BDD)とは、自身の体に対するイメージの低さから、自分の体の美醜に病的にこだわるようになる障害です。しかし最近は、「スナップチャット醜形障害(Snapchat Dysmorphia)」という言葉が生まれるほど、フィルター越しでの自分と現実の差を受け入れられず、整形手術を希望する人が多いようなのです。

以前であれば、来院する患者は理想のセレブの写真を持参し、彼らの魅力的な部位に似せて欲しいと依頼していました。この新たな「Snapchat Dysmorphia」と呼ばれる現象では、患者はSnapchatのフィルターを通した、ふっくらした唇、大きな目、あるいは細い鼻筋の自分自身の顔に近づくために整形手術を依頼しに来ます。このトレンドが非常に危険なのは、そういったフィルターを通した顔は手術では再現不可能なことが多く、患者の現実と空想の境目を曖昧にしてしまうということです。

こういった症状の患者に対して医師の取るべき行動は、もちろん整形手術ではなく、行動認知療法や薬品などによる治療であるとしています。

モデルや俳優の写真レタッチに似た問題?

ファッション写真や映画俳優などの写真に対する過剰な加工(レタッチ)が批判されるようになりましたが、こういったセルフィーに対する加工には同じような批判はまだ見られません。誰もがやっていることであるし、猫耳や大きすぎる目などあからさまな物は、わからないようにこっそり加工されたものより批判が集まりにくいのかもしれません。しかし、ファッション誌やハリウッドスターが非現実的な美の基準を人々の心の中に植えつけてしまうように、より可愛く、格好良く自分を映し出すフィルターも同じく不可能な基準を植え付け、こう見えなければならないという無言のプレッシャーを与えてしまうのかもしれません。

Source: JAMA Network via CNET

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